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歴史文化ライブラリー 502

六国史以前

日本書紀への道のり

著:関根 淳

紙版

内容紹介

日本古代史の基本史料として絶対的な古事記と日本書紀。だが、古代には?記紀?以外にも数多くの史書が存在した。帝紀・旧辞、天皇記・国記、上宮記など、いまでは本文がほとんど伝来していない史書をとりあげ、周辺の諸史料や政治過程からその実態に迫る。史書としての古事記を批判し、「六国史」以前の豊かな古代史書の世界へと誘う注目の書。

目次

「記紀」以外の古代史書―プロローグ/帝紀・旧辞と倭王権―五・六世紀の史書(帝紀・旧辞と津田左右吉/帝紀の関連史料/帝紀の文字化/雄略朝という時代/旧辞の内容と構造/倭王権と帝紀・旧辞)/推古朝の国政と天皇記・国記―七世紀初めの史書(天皇記と国記の史料/「臣連伴造国造百八十部并て公民等の本記」の考察/王統譜としての天皇記/氏族系譜としての国記/推古朝の内外情勢)/上宮王家の『上宮記』―七世紀前半の史書(『上宮記』の逸文/『上宮記』と記・紀の関係/『上宮記』の関連史料/舒明朝の政治情勢/上宮家の滅亡と『上宮記』)/『古事記』の政治史―七世紀後半の史書(『古事記』へのスタンス/『古事記』序文と天武一〇年紀/「記紀」は両立するか?/序文と本文の関係/『古事記』の系譜記事/古代の音韻と読書環境/〝偽書〟の作り方/『古事記』と天皇記・蘇我氏/『古事記』の創出)/そして『日本書紀』へ―エピローグ

著者略歴

著:関根 淳
1970年、茨城県に生まれる。1996年、上智大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了。現在、富士見丘中学高等学校教諭。 ※2020年8月現在
【主要編著書】『日本書紀の誕生―編纂と受容の歴史―』(共編著、八木書店、2018年)、「成立前後の日本書紀」(山下久夫・斎藤英喜編『日本書紀一三〇〇年史を問う』、思文閣出版、2020年)

ISBN:9784642059022
出版社:吉川弘文館
判型:4-6
ページ数:284ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年07月
発売日:2020年06月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ