出版社を探す

祥伝社文庫

偽証

著:小杉 健治

紙版

内容紹介

誰かを想うとき、人は嘘をつくのかもしれない。下町を舞台に静かな筆致で人の情を描く、傑作ミステリー集。
信号のある交差点で車に轢かれ男が命を落とした。唯一の目撃者千賀和子は、運転していた会社役員熊谷の信号無視を証言。しかし裁判直前、被告の弁護人結城の許に、匿名の手紙が届く。和子の偽証を示唆していた。結城は法廷で手紙の内容を突きつける。動揺する和子はやがて真実を語り始める (「赤い証言」)。偽りの証言の裏にある心の闇を鋭く描く、傑作ミステリー集。

著者略歴

著:小杉 健治
一九四七年、東京生まれ。八三年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八七年『絆』で日本推理作家協会賞を、九〇年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。以降、社会派推理、時代小説の旗手として活躍。「風烈廻り与力・青柳剣一郎」シリーズは累計一九〇万部を突破する大人気シリーズに。近著に『母の祈り』(祥伝社文庫)がある。

ISBN:9784396346386
出版社:祥伝社
判型:文庫
ページ数:354ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2020年06月
発売日:2020年06月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ