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国際情報学入門

編:中央大学国際情報学部

紙版

内容紹介

近未来に必須となる国際情報学の知識をコンパクトにまとめた初歩的なテキスト。グローバル、情報法、ICT、メディア、人工知能(AI)、ロボット、カルチャー(アニメなど)について、「国際化」と「情報化」を意識しながら多角的に解説。

目次

はじめに――「国際情報学」とは


 第Ⅰ部 人類と情報

第1章 情報と文明
 1 AI時代の情報の意味
 2 比較文明という発想
 3 情報という言葉
 4 人類文明史を鳥瞰する
 5 文明の発展と宗教
 6 情報の伝達者としての宗教
 7 AI社会と宗教の役割

第2章 倫理の情報・情報の倫理
 1 倫理の情報――道徳判断の進化
 2 情報の倫理―― AIと倫理をめぐる論点整理
 3 倫理の範囲とAI

第3章 情報と国際社会
 1 国際社会の基本的なしくみと特徴
 2 国際政治・安全保障面での新たな課題
 3 国際経済分野の新たな課題
 4 幅広い視点をふまえた未来に向けての多国間協調

第4章 情報と文学
 1 情報と文学との関わり
 2 情報を利用した文学研究の例
 3 文学研究の新たなる地平へ

第5章 情報と教育
 1 情報化がもたらす未来の教育
 2 英語教育の変遷
 3 情報化社会における英語の役割
 4 グローバル情報化社会で必要とされる力


 第Ⅱ部 情報と法

第6章 インターネットの普及と情報法
 1 情報法とは
 2 インターネットと法律
 3 情報と法的責任

第7章 コミュニケーションの発展と法秩序
 1 情報・コミュニケーションの法史的沿革
 2 近現代の国家と情報ネットワークの法的関係

第8章 プライバシー・個人情報保護と競争政策
 1 プライバシー・個人情報保護法
 2 競争政策
 3 プライバシー・個人情報保護と競争政策の交錯領域

第9章 サイバー犯罪と刑事法
 1 サイバー犯罪とは
 2 サイバー犯罪と実体法
 3 サイバー犯罪と手続法
 4 サイバー犯罪対策

第10章 AIとロボット法
 1 ロボット法とは何か
 2 ロボットの定義
 3 ロボットの制御不可能性
 4 ロボットの判断・行動の不透明性
 5 ロボットの差別的判断・行動

第11章 情報通信政策
 1 政府全体の情報通信政策
 2 関連する政府の政策
 3 政府の戦略が社会に与える影響


 第Ⅲ部 情報と技術

第12章 情報の取り扱い(ハードウェア)
 1 コンピュータの歴史
 2 コンピュータの5大構成要素
 3 CPU(Central Processing Unit)
 4 記憶装置
 5 入出力装置

第13章 情報の取り扱い(ソフトウェア)
 1 ソフトウェアの役割
 2 ソフトウェアのプログラミング
 3 工業製品としてのソフトウェア
 4 ソフトウェアのアルゴリズム
 5 ソフトウェアの将来

第14章 情報システムと人間
 1 情報システムとは
 2 機械と人の接点
 3 これからのインターフェース
 4 人が情報システムを使うということ

第15章 情報セキュリティ
 1 情報セキュリティとは
 2 規範づくり
 3 私たちは何をすればいいのか?

第16章 法律AI ――ITによる立法と司法の支援
 1 司法分野へのITによる支援
 2 立法分野へのITによる支援
 3 法律AIの課題


 第Ⅳ部 情報と社会

第17章 AI社会原則とICTイノベーション
 1 AIの社会的インパクト
 2 「人間中心のAI原則」の必要性
 3 技術パラダイムの転換とAIのインパクト
 4 創造的行為の活性化とネットワーク複合化

第18章 メディア・リテラシー
 1 メディア・リテラシーとは
 2 メディアの特性
 3 デジタル社会の新たなリテラシー
 4 日常の再検討に向けて

第19章 デジタル時代の社会現象
 1 インターネットの公平性
 2 インターネットをめぐる理想と現実
 3 現時点におけるインターネットの構造

第20章 デジタル時代のマスメディアとジャーナリズム
 1 デジタル時代とメディア大激変
 2 デジタル時代におけるマスメディアの役割
 3 デジタル時代の情報発信


あとがき――1期生は国際情報学部をどう見たか
索  引

ISBN:9784623089789
出版社:ミネルヴァ書房
判型:A5
ページ数:308ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:UB