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imagination unlimited

ビンキー はねをひろげて

著:シャーミラ・コリンズ
絵:カロリーナ・ラベイ
訳:なかがわあや

紙版

内容紹介

ビンキーは、待っていました。卵からかえっていもむしになって、さなぎになっている間も、きれいなちょうちょうになれる日を楽しみにしていました。ついに、その日が来ました! でもビンキーのはねは、ボロボロで穴だらけ。まるで作りかけみたいで、ちっともきれいじゃありません。すっかり気落ちしてしまったビンキーのところへ、おさななじみのちょうちょうがやってきていいました。「だいじょうぶだよ、いっしょに飛べるようになるさ!」 小鳥やカイコ、クモやハチの協力をとりつけて、ともだちはビンキーのはねを作り直していきます。でも、ビンキーはこわくて、ずっと目をつぶったまま。はたしてビンキーは飛べるようになるのでしょうか。
想像していた未来とは違う現実が来た時、あなたはあきらめますか? 重度の表皮水泡症の娘から勇気を教えられた母親が書いた絵本を、長年日本の教育に強い関心をよせ、長野県で私立の小学校を開校するに至った翻訳者が、思いをこめて日本の子どもに贈ります。

著者略歴

著:シャーミラ・コリンズ
スリランカ生まれ。イギリスに40年以上住む、4児の母。ケンブリッジ大学の大学院で獣医学を修め、長女を出産まで動物外科医として勤務。その長女ソハナが生まれつき表皮水泡症をもっていたことから、この物語が生まれた。いまだ確立していない治療方法の調査・研究を求めて、シャーミラは2011年に医療チャリティ基金Cure EBを夫と共に設立。この本の印税は、全世界で50万人以上の同じ症状に苦しむ患者のために、100%寄付される。現在はロンドンの北で家族と、小さな犬といっしょに暮らす。この『ビンキー はねを ひらいて』が第1作。
絵:カロリーナ・ラベイ
幼い頃から絵を描くのが大好きな女の子だった。モルドヴァの美術学校で8年学び、グラフィック・デザインの学位を取得。2014年にケンブリッジ美術学校主催の「子どもの本の絵」展で注目を集める。絵本デビュー作の『ホワイトクリスマス』(岩崎書店)で、ケイト・グリナウェイ賞の候補となる。自分自身がテキストも担当した絵本多数。なかでも、ハムスターを主人公にした Crunch! は、2016年に子どもたちが選ぶ「もういっかい読んでほしい本」の最終候補となり、すでに5か国で翻訳出版されている。さまざまなテーマに取り組むことをおそれないカロリーナの魅力的な画面は、古典的な描き方とデジタルの技法が取り入れられている。
訳:なかがわあや
東京都出身。日本大学文理学部体育学科卒業後、私立中高保健体育の教員となる。その後、都立高校(普通科・定時制・通信制)や区立の小中学校、特別支援学校など講師として勤務する。大学時代より関心のあった「学校選択の自由」について各国の制度を学びつつ、Project Based Learningやイエナプラン教育等の実践校をアメリカやオランダで視察したことをきっかけに、日本での教育実践に力を注ぐ。日本初のイエナプランスクール認定校となった学校法人茂来学園 大日向小学校(長野県佐久穂町)の設立に尽力し、現在は同法人理事として従事する。著作に『あたらしいがっこうのつくりかた』(星雲社)、共著に『みんなのきょうしつ』(学事出版)がある。株式会社アソビジ代表取締役社長

ISBN:9784909809209
出版社:イマジネイション・プラス
判型:A4変
ページ数:32ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YBC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:XA