出版社を探す

分析哲学 これからとこれまで

著:飯田 隆

紙版

内容紹介

哲学とは何か。分析哲学とは何か。そして、哲学はどこへ向かうのか。一般向けのわかりやすい紹介・解説を集めた待望のエッセイ集!

私がしているのは分析哲学だと、他人ならば言うだろう。しかし私自身は、自分がしているのはただの哲学だと思っている。──英米哲学の第一人者が、幅広い視野と深い洞察のもとに自らのよって立つ哲学のバックボーンと今後の展望を示したエッセイの数々を、著者本人の構成によって収録。哲学という営みを深く捉える強靭な思索を示す。

目次

まえがき

序論 哲学の未来のために
 1 分析哲学と文学 / 2 分析哲学史は何のために / 3 哲学の変わり行く媒体

  Ⅰ 分析哲学とは何か?
1 哲学と「哲学の言葉」
2 分析哲学としての哲学/哲学としての分析哲学
3 専門化する哲学の行方──分析哲学の現状と展望
4 分析哲学は哲学になったか

  Ⅱ フレーゲとウィトゲンシュタイン
5 フレーゲ
6 論理の言語と言語の論理
7 論理学から形而上学を引き出す
8 言語とメタ言語
9 分析哲学から見たウィトゲンシュタイン
10 なぜカヴェルを読むのか?──スタンリー・カヴェル、中川雄一訳
『哲学の〈声〉』(二〇〇八年、春秋社)に寄せて

  Ⅲ 真理・様相・意味
11 真理
12 論理学におけるモダリティ
13 本質と必然性──現在と過去との対話
14 三段論法と死
15 三段論法と死 (二)
16 意味と意図──関口浩喜氏の批評に答えて

  Ⅳ 日本における分析哲学
17 哲学言語を作る──近代日本の経験から
18 近代日本における科学と哲学
19 日本の分析哲学 一九七〇年前後

あとがき
事項索引
人名索引
初出一覧

著者略歴

著:飯田 隆
飯田 隆(いいだ たかし)
1948年、札幌市に生まれる。1978年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在:慶應義塾大学名誉教授。著書:『規則と意味のパラドックス』(ちくま学芸文庫、2016年)、『新哲学対話』(筑摩書房、2017年)、『日本語と論理』(NHK出版新書、2019年)、『虹と空の存在論』(ぷねうま舎、2019年)、『分析哲学 これからとこれまで』(勁草書房、2020年)、『増補改訂版 言語哲学大全Ⅰ』(勁草書房、2022年)、『増補改訂版 言語哲学大全Ⅱ』(勁草書房、2023年)ほか。

ISBN:9784326154661
出版社:勁草書房
判型:4-6
ページ数:320ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX