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コロナのお金110番 会社と個人のお金、コロナからこうやって守れ!

著:八木 宏之
監:田中 健一

紙版

内容紹介

新型コロナウイルスによる社会活動の大停滞も、経済の大収縮も、必ず終わりがきます。大事なことは、そのときまで、いかに大切なものを守って生き延びるか、ということです。家族や従業員の生活を守り、そしてあなた自身が生きぬくことこそが、なによりも重要なのです。
「お金の問題」で意気消沈し、眠れないときもあるでしょう。でも、この闘いには必ず終わりがきます。どんなに落ち込み絶望しても、けっして死んだりしてはいけません。
事業に一度失敗したら、死ななければいけないなんて絶対におかしい。お金の問題で死ぬ人をなくしたい。そんな思いで、私は企業再生コンサルタントとして、1万社以上の相談に乗ってきました。

今回の緊急事態を受け、国・自治体・企業をはじめ様々な組織が、人びとの生活を支援する施策を打ち出しています。給付金・助成金・無利子・無担保・貸付(融資)制度、税金や公共料金の支払い延期など、お金をめぐる様々な支援策があります。ためらってはいけません。使えるものは目一杯使い、自分や家族、会社や従業員を守ってください。時間が勝負です。急いでください。

本書は、第1章・中小企業向け、第2章・さまざまな職業の人向け、第3章すべての人向けという3つのパートに分かれています。それぞれのパートで、その人に当てはまる制度等を詳しくガイドしています。
とくに第1章の冒頭には、金融機関とのリスケ(リスケジュール)の交渉術を書きました。これは、最近の銀行員でもなかなか知らない知識を使っての交渉術です。私は、この技を使っていくつもの企業の金融機関とのリスケ交渉を成立させてきました。
 しかも、うまく使えば、更なる融資を引き出すことも可能なものです。

 また、第1章から第3章まで、さまざまな支援策を網羅しました。今回、国も地方自治体も、金融機関も頑張って色んな制度をつくっています。ただ、それぞれがバラバラに存在していて、どこにアクセスしたらいいのかわかりづらいのです。しかも、そこに書かれている文章がお役所言葉でわかりづらかったりします。
そこで、この本の読者が必要とされるであろう情報を取捨選択し、1冊にまとめ、解説を加えました。全体を読めば、さまざまな支援策が俯瞰で見られますし、あなたが必要な個別の情報だけを抜き出して読めるようにもしています。
巻末に「【特別収録】お役立ち連絡先一覧表」をつけました。ぜひ活用ください。

目次

●プロローグ

●第1章 
中小企業を経営するあなた。この給付金・補助金・支援策を駆使して事業を存続させ、会社と従業員を救おう!

【中小企業】向け
・金融機関もほとんど知らない裏技がある
・とにもかくにも、まずは取引先の銀行などへ積極的に相談をしよう!
・業種別に受けられる支援「飲食業」「製造業」「卸売業」「小売業」など
・中小企業資金繰り対策の「セーフティネット保証4号・5号」「危機関連保証」を使おう
・中小企業向けの「持続化給付金」や「無利子・無担保融資」も使える
・従業員はクビにしないで守る!これには「雇用調整助成金」を活用しよう
・休業要請を受けて休業したら、「休業協力金」を出す自治体がある
・法人税は1年以内で納税が猶予 欠損金の繰戻し還付制度も使える

●第2章 
あなたはどんな職業・仕事? この制度・給付金・支援策を使って家族と自分を救おう!

【個人事業主】向け
・あなたが個人事業主なら使える給付金・融資・協力金はこれだ!
【会社員】向け
・あなたが会社員ならば、まず休んだとき「休業手当」が出るか確認しよう
【派遣社員】向け
・あなたが派遣社員で「派遣切り」にあったら、どうすればよいか?
【契約社員】向け
・あなたが契約社員で「解雇」や「雇い止め」にあったら?
【パート】向け
あなたがパートタイマーなら休業手当や有給休暇の確認をしよう
【アルバイト】向け
・あなたがアルバイトならダメもとで、こんな支援を求めよう
【学生】向け 
・あなたが大学生・短大生・高専学生なら修学支援新制度や貸与型奨学金がある

●第3章
職業・仕事と関係なく使える給付金・助成金・支援策はこれだ! 
当てはまるものを、目いっぱい使おう!

【すべての人】向け
・全国民に一律10万円ずつ給付「特別定額給付金」に必要な手続きは?
・子どもが休校で働けなくなった人には「小学校休業等対応助成金・支援金」がある
・生活費が足りない!そんな人は「生活福祉資金貸付制度」が使える
・家賃に困ったら「住居確保給付金」、住宅ローンに困ったら早めに相談を!
・税金の支払いは、税務署に申請すれば1年間、待ってもらえる
・社会保険の支払いも待ってもらえる仕組みは国税の場合とほぼ同じ
・水道光熱費・通信費・NHK受信料など「公共料金」の支払いは待ってもらえる

●【特別収録】 お役立ち連絡先一覧表

著者略歴

著:八木 宏之
八木 宏之 (やぎ・ひろゆき)

1959年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社に就職。債権回収業務で、社内2位の業績で表彰される。しかし、借金に苦しむ人々と接するなかで、回収業務に疑問を抱き退社。1996年、借金等の債務に苦しむ経営者の立場にたった事業再生のコンサルティング、(株)セントラル総合研究所を設立。自ら習得した回収業務のノウハウを逆手にとって金融機関と交渉し、合法的借金帳消し・企業再生を図る独自のシステムを構築。
2003年に上梓した著書『企業再生屋が書いた 借りたカネは返すな!』(アスコム)は、シリーズ56万部を突破。自殺、夜逃げ、自己破産をせず、借金を帳消しにできる合法的裏ワザは話題になり、反響が殺到。「日経スペシャル ガイアの夜明け」(テレビ東京系)をはじめ、多数のメディアで取り上げられる。今まで応えてきた相談件数は1万社以上。
監:田中 健一
田中健一 監修
弁護士(東京弁護士会所属)
弁護士法人ゆかり法律事務所代表
神戸大学法学部卒業、関西大学法科大学院修了。企業内弁護士、法律事務所を経て、弁護士法人ゆかり法律事務所を設立。労働・雇用、借金・債務整理などの問題に精力的に取り組んでいる。

ISBN:9784776210887
出版社:アスコム
判型:A5
ページ数:136ページ
定価:1100円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFFD