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角川文庫

文庫版 厭な小説

著:京極 夏彦

紙版

内容紹介

厭なのに、ページを捲らずにはいられない――

「厭で厭で厭で堪らなくって、それでみんな逃げ出したんだ。会社から、人生から、日常から、人間から――」

職場と家庭の人間関係に苦悩する私の家に現れた、巨大な顔に山羊のような瞳を持つ子供らしきもの。
永遠の幸福をくれるというホテルで、安全な殺人を行うこととなったホームレスの男。
何故か僕が厭だと思うことだけを繰り返す、異常な彼女――。
あなたに擦り寄る戦慄と驚愕。世にも奇怪な、7つの物語。

解説・平山夢明 「京極夏彦が都会と現代を部品にして組み立てた妖怪譚なのではないか」

目次

厭な子供
厭な老人
厭な扉
厭な先祖
厭な彼女
厭な家
厭な小説
厭な解説 平山夢明

著者略歴

著:京極 夏彦
1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビューする。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『幽談』『冥談』『眩談』『鬼談』『ルー=ガルー』『南極(人)』『厭な小説』『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』 『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『遠野物語拾遺retold』 ほか。

ISBN:9784041084458
出版社:KADOKAWA
判型:文庫
ページ数:496ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ