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小木紀之著作選 Ⅲ

小木紀之著作選 Ⅲ 消費者教育論

著:小木 紀之

紙版

内容紹介

「消費者教育の根底を流れる思想」「企業における消費者教育」「消費者の権利実現のための消費者教育」などを収める。これからの消費者問題を考えるための基本図書。刊行によせて=東珠実(椙山女学園大学教授)

目次

刊行によせて 東 珠実

第1章 消費者教育の意義
1 消費者教育の内容と進め方
2 大学における家政学と消費者教育
3 高等学校商品教育論

第2章 消費者福祉と消費者教育問題
1 家庭が「生活の場」から「消費の場」へ
2 戦後の消費生活の変遷
3 今後の消費教育の方向性
4 社会教育としての消費者教育

第3章 消費者教育の根底を流れる思想
1 消費者教育のシステム化を考える
2 学校教育における消費者教育―その課題と問題点―
3 家庭科教育における消費者教育の目標と課題
4 消費者教育における企業の役割

第4章 企業と消費者
1 日米ヒーブ会議から学ぶもの
2 市邨学園大学におけるヒーブ養成
3 消費者問題と三者合意システムの可能性
4 消費者意識の形成とその課題

第5章 消費者教育の原理
1 日本の消費者教育運動の課題

  【コラム】生き残るための企業のあり方を探る
     ―商人道に学び企業の意識改革を!―

第6章 企業における消費者教育
1 企業環境の変化と企業の消費者対応
2 企業における消費者教育への取り組み

第7章 消費者教育を問う
1 市民権を勝ちとった消費者教育―日本消費者教育学会設立の意義―
2 子どもたちは“かしこい消費者”の卵
  ―なぜ学校における消費者教育が必要なのか―
3 学校における消費者教育導入への道
  ―最大の課題、カリキュラムをどうするのか―
4 消費者教育、生かすも殺すも教師しだい!
  ―実践にあたり教師に要求されている資格とは―

第8章 消費者教育の周辺
1 消費者問題―今後に期待すること―
2 消費者に期待すること―消費者教育・消費者運動の認識を高めよ―
3 円高問題と消費者行動―消費者運動・消費者教育を中心に考える―
4 子どもの消費者教育を考える
5 人生80年時代の消費者像

第9章 消費者教育への参画
1 消費者をつかむ
2 消費者教育への参画
3 消費者教育支援について

第10章 消費者教育の推進
   ―学校における消費者教育を中心に―
1 現代経済社会と消費者教育の登場
2 消費者教育の視点
3 消費者教育の意義
4 消費者教育の歴史的背景
5 学校における消費者教育の必要性
6 学校消費者教育と消費者教育教材情報

第11章 変わりゆく高齢者のライフスタイル
―自己実現を求めて知的フロンティアへ―
1 高齢社会の特質と課題
2 高齢社会のライフスタイルに求められるもの
3 多様化する高齢者のライフスタイルの方向性
4 高齢者の関心事
5 長寿社会に適合した社会システムの展望
6 高齢者の消費性向とシルバー市場の動向

第12章 企業消費者教育の意義
1 期待される企業消費者教育―なぜ企業は消費者教育に取り組むのか―
2 企業消費者教育の理論的視点
3 企業博物館と生活文化

第13章 消費者の権利実現のための消費者教育
1 消費者の権利とは
2 21世紀型消費者教育の展開とその視点
3 消費者の権利の実現を目指す消費者教育

第14章 消費者市民社会と企業・消費者の役割
―コンシューマー・シチズンの形成を目指して―
1 消費者教育の学的系譜
2 消費者教育推進法とその課題
3 消費者を取り巻く社会経済環境
4 21世紀の新しい消費者像を求めて
5 消費者市民社会時代の消費者教育

【付 資料】
消費者教育の推進に関する法律

収録論文出典一覧

著者略歴

著:小木 紀之
1941年 静岡県生まれ 
東京経済大学卒業、愛知学院大学大学院修士課程を経て、ノートルダム清心女子大学、長崎大学に赴任。1979年名古屋経済大学(旧市邨学園大学)に着任。主に同大学消費者問題研究所で長年所長を務め、内外で活躍した。他に放送大学の客員教授を兼任。また東海4県を中心に各種審議会委員(主に会長)で社会貢献活動に勤しんだ。名古屋経済大学名誉教授、日本消費者教育学会会長を終え名誉会長。平成24年(2012年)6月30日に内閣総理大臣賞(消費者支援功労者)を受ける。2016年5月3日没。

ISBN:9784833153737
出版社:風媒社
判型:A5
ページ数:279ページ
定価:5000円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF