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中公文庫

ナチス軍需相の証言 下

シュぺーア回想録

著:アルベルト・シュペーア
訳:品田 豊治

紙版

内容紹介

いつか私には二人の友しかいなくなるだろう、ブラウン嬢と私の犬だ――一九四四年、激化する空襲、側近たちの離反。ヒトラーは猜疑心を募らせ孤立を深めていく。自死を決意したヒトラーとの最後の別れ、敗戦、そしてニュルンベルク裁判で判決が下るまでを描く。

『第三帝国の神殿にて』を改題。新たに主要人名索引を付す。

〈解説〉田野大輔



(目次より)

第Ⅱ部(つづき)

 第十九章  第二の実力者

 第二十章  激化する空襲

 第二十一章 一九四三年秋のヒトラー

 第二十二章 離反のはじまり

第Ⅲ部

 第二十三章 病気そして動揺

 第二十四章 三重の敗戦

 第二十五章 奇跡の兵器

 第二十六章 ヒトラー暗殺未遂事件

 第二十七章 西方からの波

 第二十八章 追いつめられて

 第二十九章 「死刑宣告」

 第三十章  ヒトラーの最後通牒

 第三十一章 「神々のたそがれ」

 第三十二章 第三帝国の崩壊

エピローグ

 第三十三章 捕虜行

 第三十四章 ニュルンベルク

 第三十五章 人類への告白

   あとがき

   訳者あとがき

著者略歴

著:アルベルト・シュペーア
アルベルト・シュペーア

一九〇五年にマンハイムに生まれる。ミュンヘン工科大学卒業後の一九三一年、ヒトラーの演説を聞き、国家社会主義ドイツ労働者党に入党。ニュルンベルク建設総監、ベルリン都市計画立案責任者などを歴任。一九四二年に軍需相に任ぜられ、以後、戦争工業の推進者的役割を演じる。一九四六年、ニュルンベルク裁判で禁固刑を宣告され、一九六六年までシュパンダウ刑務所に服役。一九八一年没


品田豊治

一九一三年生まれ。三五年上智大学経済学部卒業、ドイツ・ミュンスター大学に留学。帰国後、上智大学経済学部講師。戦後は吉田内閣国務大臣秘書官、国会図書館館長次室長などを歴任。五八年上智大学名誉教授。九四年没。

ISBN:9784122068896
出版社:中央公論新社
判型:文庫
ページ数:496ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DFG