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金メダリストの条件

著:桜井 章一

紙版

内容紹介

東京五輪に、もの申す。

商業化した名ばかりの平和の祭典と、
“金”に走るアスリートを斬り、
真に強くなりたい選手たちに、
人間本来のしなやかな心身を
育む方法を伝授する。

著者は、以下のように述べています。

昔とは違い、今や政治経済の論理に蝕まれてすっかり商業化してしまった近年のオリンピックには、“金”と欲望が渦巻き、人間の汚さや醜さがはびこっているように私の目には映る。テレビなどでオリンピックの各種競技を見ていても「勝つためなら何をしてもいい」という勝利至上主義ばかりが際立ち、オリンピック憲章の掲げる本来のフェアプレー精神などはほとんど感じられない。
だが、2020年はオリンピックイヤーということで「金メダルを獲れる人と獲れない人では何が違うのか? それを一冊にまとめたい」という話があった。本書では、超一流の人に共通した体の動かし方や心の整え方、さらには勝負勘、勝負運といったことに関する私なりの考えを述べさせていただいた――本文より

目次

第1章 超一流の潜在力の引き出し方 
スポーツの動きと「体捌き」の違いとは?/相手を受ける壁と相手の隙を突く足捌き/昔の人たちは筋肉に頼らない力の使い方を知っていた/“一口”の感覚をつかめば、100%以上の力が出せる/スーパーアスリートは一瞬にしてトップスピードとなる ほか

第2章 超一流の体の使い方
ウサイン・ボルトは脱力しているから速い/「最速の男」コールマンの最大の武器は太もも/誰でも簡単にできる「力を抜くコツ」/100m走は立ってスタートするほうが速い/テニスのジョコビッチが持つ格別な「軸」/大谷翔平の高い対応力の根っ子にあるもの/東京オリンピックで注目したいふたりの日本人選手~大野将平・瀬戸大也~/天才スイマー、マイケル・フェルプスの泳ぎは翼を広げて飛んでいる/平泳ぎを速く泳ぐコツ ほか

第3章 超一流の勝負の仕方  
不利な型からあえて始めると力が伸びる/勝ちに繋がるいい間合いとは?/テニスで打つ時に声を出すのは〇か×か/火事場のバカ力をいかに出すか?/本当に強い人は自分が強いとは思わない/勝った後の喜びすぎはかっこよくない/長丁場を戦い抜くには「始まり」の感覚を繰り返す/序盤、中盤、終盤、それぞれの戦い方/ピンチに動じない心をつくるには?/不安にどう対処すればいいのか ほか

第4章 超一流の心の整え方 
イチローや内村航平には「全体を捉える感覚」がある/停滞期は目標が近くまで来ているサイン/“固”定観念ではなく、“多”定観念を持とう/直感には曲がってくる「曲感」もある/「負けず嫌い」は勝つために必要な資質か?/根性は二種類ある/楽しい練習が実力を伸ばす/ラクと楽しさをはき違えてはいけない/チーム内で本当の信頼関係を作るには ほか

第5章 記憶に残るメダリストの言葉
高橋尚子/有森裕子/太田雄貴/伊調馨/北島康介/室伏広治/ウサイン・ボルト/平野早矢香/山下泰裕/アベベ・ビキラ/モハメド・アリ(カシアス・クレイ)/清水宏保/サムエル・ワンジル/マイケル・フェルプス/瀬古利彦
植村直己/山野井泰史

著者略歴

著:桜井 章一
●桜井章一(さくらい しょういち)
東京都生まれ。昭和30年代から、麻雀の裏プロの世界で勝負師としての才能を発揮。“代打ち”として20年間無敗の伝説を築き、“雀鬼”と呼ばれる。現役引退後は麻雀を通した人間形成を目的とする雀鬼会を主宰。その生き様は、多くの書籍や劇画等で作品化されている。著書は『麻雀力が目覚める打ち方(小社)』、 『人を見抜く技術(講談社+α新書)』、『努力しない生き方(集英社新書)』ほか多数。

ISBN:9784801922358
出版社:竹書房
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SC