フィールド科学の入口
文学の環境を探る
編:野田 研一
編:赤坂 憲雄
紙版
内容紹介
人文学研究を環境に視点をおいて再編しようとする「環境人文学」を柱に、フィールドワークとはかかわりがないように思える文学研究を8人の研究者が語る。エコクリティシズム、風景、旅、動物、災害文学、石牟礼道子『苦海浄土』などをキーワードに、フィールドワークによって文学を読み解き、時代の問題を浮き彫りにしてゆく。
目次
【Ⅰ部 対談】
『環境人文学』とは」地域の内発的発展から創造都市へ(野田研一・赤坂憲雄)
【Ⅱ部】
エコクリティシズムの舞踏 環境文学というフィールドで(結城正美)
アウシュヴィッツのあとに『ニッポニアニッポン』を読むこと 欧州から佐渡島にいたる文学と動物のフィールドワーク(波戸岡景太)
【Ⅲ部】
凡庸なる風景 反トポス的なフィールドワークのために(小谷一明)
生ある未来に向け、パースペクティヴを往還せよ(奥野克巳)
交感論の展開と現在の視座 『他者』と『近代』へのまなざし(山田悠介)
被爆体験の継承のかたち カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を手がかりに(中川僚子)
〈災害文学史〉の構築をめざして 〈環境文学〉論の道程(小峯和明)
あとがき(赤坂憲雄)
ISBN:9784472182075
。出版社:玉川大学出版部
。判型:A5
。ページ数:200ページ
。価格:2400円(本体)
。発行年月日:2020年05月
。発売日:2020年05月23日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DS。