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岩波少年文庫 251

チョウはなぜ飛ぶか

著:日高 敏隆

紙版

内容紹介

小学生のころ、ぼくはおもしろいことに気がついた。どうしてアゲハは同じ道を飛ぶんだろう? 少年はやがて研究者となりチョウの行動のふしぎを解きあかしていく。なぞを追って、世界を知るのはたのしい。動物行動学者が夢中で調べて見たこと感じたことを、失敗談もまじえて子どもたちに語る。【装画・解説=舘野鴻】

目次

Ⅰ チョウのと飛ぶ道
芽生(めば)えたぎもん
新しい観察仲間(かんさつなかま)
観察(かんさつ)への再(さい)スタート
夏のチョウ道は春とちがっていた
大学の農場で
チョウ道をもつチョウと、もたないチョウ

Ⅱ オスとメス
オスはメスをどうしてみつけるか──モンシロチョウ
アゲハチョウの場合
オスをひきつける縞(しま)もよう
ストライプ・モデル
かぎになる刺激(しげき)はなにか

Ⅲ 色とにおいの意味
オスとメスの区別(くべつ)はどうしてつけるのだろう
緑色のもつ意味
産卵(さんらん)のめじるし

あとがき

〈エッセイ〉
 思っていたこと 思っていること
 今なぜナチュラル・ヒストリーか?

「なぜ」の発見  舘野鴻(たてのひろし)

  出典一覧/付記

著者略歴

著:日高 敏隆
日高敏隆(ひだかとしたか) (1930-2009)
東京生まれ。動物行動学者。東京大学理学部動物学科卒業。学生時代は岩波書店でアルバイトをしながら,夜は大学で研究をつづけた。東京農工大学教授,京都大学教授,滋賀県立大学初代学長,総合地球環境学研究所所長,京都市青少年科学センター所長などを歴任。1982年に日本動物行動学会を創設し,動物の行動から生きかたを探る学問を日本に広めた。生きもののふしぎをユーモラスに伝えるエッセイに定評がある。『チョウはなぜ飛ぶか』で毎日出版文化賞受賞。エッセイに『春の数えかた』『世界を,こんなふうに見てごらん』など。翻訳書も多数。根っからの昆虫,ネコ好き。

ISBN:9784001142518
出版社:岩波書店
ページ数:262ページ
定価:760円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YNN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSVA2