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統合失調症臨床の経験 心の平和をめぐって

心の平和をめぐって

著:工藤 潤一郎

紙版

内容紹介

患者の心の奥に閉ざされている孤独感、空虚感、絶望感、寂蓼感【長棒】
それらを、わずかでも保護してくれるパートナーの存在によって、統合失調症の経過は少なからず変わり得るのではないだろうか。(本文より)
穏やかな情緒的交流と信用関係、細やかな身体観察を通して患者の心身を理解し、「心の平和」を問い続ける臨床のあり方を、実例を通して浮き彫りにしていく。

目次

第一部 統合失調症の臨床
 第一章 見逃されやすい症状
 第二章 心の平和
 第三章 患者が抱える寂しさ
 第四章 中年期・老年期を迎えた患者
第二部 精神医療の今までとこれから
 第一章 精神科病院の臨床
 第二章 長期入院の患者とその臨床
 第三章 クリニックで精神科医療を考える

著者略歴

著:工藤 潤一郎
精神保健指定医、医学博士。1961年に東京都で生まれ鎌倉市で育つ。1987年に名古屋大学医学部を卒業。東京大学医学部附属病院分院神経科で研修後、名古屋大学精神医学教室に入局。
その後、国立療養所東尾張病院医長、青山会青木病院診療部長、湘南鎌倉総合病院精神科部長を歴任。この間、東京大学保健センターと日本女子大学カウンセリングセンターで学生相談、新宿区落合保健センターで精神衛生相談に従事。
2014年に神奈川県藤沢市に工藤メンタルクリニックを開設。
著書に『分裂病の精神病理と治療』八巻(共著、星和書店)、『精神分裂病臨床と病理』1~3巻(共著、人文書院)など。

ISBN:9784904380932
出版社:ラグーナ出版
判型:4-6
ページ数:204ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ