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NPOは何を変えてきたか

市民社会への道のり

著:川崎 あや

紙版

内容紹介

NPO(民間非営利組織)はどのように誕生し、どのように変化し、どのように社会を変えてきたか。NPOには、様々な機能がある。社会に役立ちたいと思う人にボランティアとして活動の機会を提供するのもNPOの機能であろうし、退職後の第二の人生を地域に関わりたいと思う人たちの受け皿としての機能もある。「困っている人を助ける」という機能ももちろんある。さらに子育て中の親たち、介護をしている家族、様々な困難を抱える人たちが、当事者どうしの共通体験をもとに共感しあい情報交換できる場としての機能などもある。そうした様々な機能をもつのがNPOであるが、NPOには社会を変えていくという重要な機能があるのだということを理解してほしい。(「まえがき」より)

目次

主要目次
序 章 学生が社会とつながる―自由ラジオ、ワーカーズ・コレクティブ、選挙、市民活動の情報センター  
第1章 発展する市民活動の真っただ中で―NPO・NPO法人が認知された一〇年間
第2章 市民自治とNPO―NPOを通して描いた市民社会 
第3章 中間支援組織の役割を問う―中間支援組織によるNPOの社会変革支援 
第4章 様々な形での社会変革と公益創造―市民事業・協同労働・ソーシャルビジネス 
第5章 NPOによる政策提案―NPOの先駆的活動が社会システムをつくる 
第6章 子どもの命と人権を守る―変わらなければならないのは大人と社会 
第7章 生活困窮者支援―複合的な課題を抱える人たちを包摂できる社会をつくる 
第8章 NPOは行政の下請けではない―NPOと行政の関係を問い直す 
第9章 生き方としてのNPO―自己実現とジェンダー
第10章 父の介護からわかったこと―介護生活を支えてくれた人たち 
第11章 市民社会をめざして―分断を乗り越える市民力

著者略歴

著:川崎 あや
1962年生まれ。中央大学大学院法学研究科博士課程前期課程修了。政治学専攻。
大学院在学中の1988 年、神奈川県内の市民活動を支援する「まちづくり情報セ
ンターかながわ(通称:アリスセンター)」の設立に伴い、事務局スタッフとし
て働き始め、1995 年〜2006 年まで同事務局長。2006 年から2009 年まで、「横浜
市市民活動支援センター」の事務局次長、事務局長を歴任。2010 年度から2013
年度に内閣府のパーソナル・サポート・サービスモデル事業として横浜に開設
された「生活・しごと∞わかもの相談室」の事務局長を経て、現在は、生活困
窮者を支援する「一般社団法人インクルージョンネットかながわ」に理事とし
て勤務。その他、現在役員として関わるNPO は、NPO 法人まちづくり情報セ
ンターかながわ理事、NPO 法人びーのびーの監事、NPO 法人たまりば監事。中
央大学、関東学院大学、東洋学園大学非常勤講師。

ISBN:9784842050232
出版社:有信堂高文社
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ