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中公新書ラクレ 687

神になった日本人

私たちの心の奥に潜むもの

著:小松 和彦

紙版

内容紹介

古来、日本人は実在した人物を死後、神へと祀り上げてきた。神社・仏閣に鎮座するのは、空海、安倍晴明、平将門、徳川家康、西郷隆盛、そして名もなき庶民である。しかし、実在すれば誰でも神になれるというわけではない。人が神になるためには、残された人びとが抱く、生前のその人物に対する畏敬や畏怖の念、後世にも伝わる「物語」が何よりも必要となる。十一人の著名な人物とかれらを祀る神社や仏閣を訪れ、「人神」たちに託された「物語」に耳を傾けながら、日本人の奥底に流れる精神を掴みだす。

著者略歴

著:小松 和彦
小松和彦

1947年東京都生まれ。大阪大学文学部教授を経て、2012年から国際日本文化研究センター所長。埼玉大学教養学部卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学。著書は『いざなぎ流の研究』(角川学芸出版)、『神隠しと日本人』『妖怪文化入門』『異界と日本人』『鬼と日本人』(角川ソフィア文庫)、『妖怪学新考』(洋泉社MC新書)、『百鬼夜行絵巻の謎』(集英社新書)など多数。2013年紫綬褒章授章。2016年文化功労者顕彰。

ISBN:9784121506870
出版社:中央公論新社
判型:新書
ページ数:280ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRRL3
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QRAX