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長引く膝の痛みに対する治療戦略【電子版付】

編:池内 昌彦

紙版

内容紹介

なぜ膝は痛むのか?そしてなぜ長引くのか?画像、バイオメカニクス、炎症、神経機能など多方面から痛みの病態に迫ります。
膝痛治療の理想は疾患自体の根治…ですが現実的には難しいことが多く、そして痛みが改善しなければ臨床的に有益な治療とはいえません。特に「長引く」膝痛に本書では着目し、その発生機序に関する最新知見をまとめ、痛みの存在と発痛部位を明らかにする診察・検査方法、既存治療の問題点を浮き彫りにし、メカニズムに基づいたより洗練化された治療を提案いたします。

目次

第1章 長引く膝の痛みが発生するメカニズムと治療の現状
なぜ長引く膝の痛みが起こるのか?
痛みを起こす原因疾患にはどのようなものがあるのか?
膝痛治療の歴史と現状
膝痛に対する薬物療法の歴史と現状

第2章 痛みから原因疾患を探るための診察・検査の考え方
効果的な問診の進め方と痛みのポイントの見極め方
身体所見の取り方
検査の有効な使い方:エコー
検査の有効な使い方:X線,CT
検査の有効な使い方:MRI

第3章 症状・原因疾患に応じた治療戦略
変形性膝関節症(膝OA)
関節リウマチの疼痛発生機序と治療戦略
外傷後・術後遷延性疼痛(CPSP)としての膝痛[複合性局所疼痛症候群(CRPS)含む]
アスリートの慢性的な膝痛
小児の慢性的な膝痛
若年女性の膝前面痛
人工関節全置換術(TKA)後の膝痛(遷延性術後疼痛)
長引く膝痛へのリハビリテーション
長引く膝痛の再発予防に資する運動指導,生活指導

第4章 膝痛に関する最新の治療・研究
基礎研究の最前線:膝疼痛の慢性化に関する基礎的研究展開
関節軟骨に対する再生医療
膝周囲骨切り術と軟骨細胞シートによる変形性膝関節症治療の可能性

巻末資料
膝痛診療に使える臨床スコア
膝痛に使える薬剤一覧(リウマチを除き、主に変形性膝関節症で用いられる薬剤の一覧とそれぞれの特徴)

著者略歴

編:池内 昌彦
高知大学医学部整形外科学教室 教授
1995年 高知医科大学医学部(現:高知大学医学部)卒業。
仁生会細木病院、東京逓信病院、高知赤十字病院、米アイオワ大学留学などを経て、2014年 現職。

ISBN:9784784957804
出版社:日本医事新報社
判型:B5
ページ数:232ページ
定価:5200円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MNC