マドンナメイト文庫
秘儀調教 生け贄の見習い巫女
著:佐伯 香也子
絵:妃 耶八
紙版
内容紹介
巫女修業に身を捧げた処女は淫らで過酷な性儀の果てに……。
漫然と日常生活を送る阿多香と美人染織家・朱緒。
偶然に見えた二人の出会いは運命の導きによるものだった。
神と交わる能力を受け継ぐ巫女は依り代として身を捧げ、選ばれし男たちとの淫酷な秘儀を通じて交歓を繰り広げる。
著者入魂の伝奇SMエロス!
目次
第 1 章 御土来の巫女 …… 7
第 2 章 師の淫らな秘密 …… 41
第 3 章 破瓜の儀式 …… 76
第 4 章 見習い巫女調教 …… 105
第 5 章 三ツ屋の男たちの誘 …… 157
第 6 章 魂の真実と愛 …… 210
第 7 章 聖なる郷の春 …… 246
「尻に入れた薬玉を出しなさい」
それは縛られたままで排泄して見せろということだ。
見れば朱緒も同様に縛られている。二人は背中合わせで、距離は二十センチも離れていない。互いの震えさえ感じ取れる。
「はあっ」と苦し気に息を吐く音が背後から聞こえてきた。体中を染め上げて、唇をかみ締めているさまが目に見えるようだ。
阿多香は一眞を探した。彼は男たちが作る半円の端にいて、じっと見つめている。優しさよりは獣欲のまさった猛々しい顔が、恥じらいを被虐の炎に変えてくれた。
細く鋭くなんども息を吸い込んで、抵抗をあきらめる。すると腹腔の塊が動いて菊花が開いた……。