アクティベート保育学 11
保育内容「表現」
著:汐見 稔幸
監:大豆生田 啓友
他編:岡本 拡子
内容紹介
新しい幼稚園教育要領等、コアカリキュラム、新しい保育士養成課程に対応した保育者養成テキストシリーズ第11巻。子どもたちが、感じたことや考えたことを自分なりに表現するために、保育者に求められることとは何か、具体的なWORKと豊富な事例を通して考える。
学生が主体的・対話的に考えアクティブに学ぶ工夫が満載。
目次
はじめに
第Ⅰ部 領域「表現」の専門的事項
第1章 子どもの感性と表現 (汐見稔幸)
1 乳幼児の生活や遊びにおける領域「表現」の位置づけ
2 「表現」と「感性」
3 感性を育てることの意義
第2章 子どもの発達と表現(中澤 潤)
1 表現の発達の背景
2 身体表現の発達
3 造形表現の発達
4 音楽表現の発達
5 総合的活動としての表現
第3章 身体的な感性を育む表現(直井玲子)
1 日常の保育のなかの身体表現
2 イメージと身体の動き
3 自分たちの物語を即興で自分たちでつくる(What comes next)
4 普段の遊びで楽しんできたことが発表会の劇になる
第4章 造形的な感性を育む表現(浅羽聡美)
1 子ども本来の自由な造形表現とは
2 保育現場における造形表現活動の実際
3 子どもの豊かな造形表現を支える保育者として
第5章 音楽的な感性を育む表現(岡林典子)
1 身近な環境との関わりにおいて育まれる音楽的感性と表現
2 「わらべうた」遊びにおいて育まれる音楽的感性と表現
3 和楽器を用いた活動において育まれる音楽的感性と表現
4 子どもの音楽的感性と表現の育ちに寄り添う保育者として
第6章 保育における「表現」の歴史的変遷(長井覚子)
1 領域「表現」誕生のルーツをたどって
2 「描くこと」「つくること」の育ちはどのように考えられてきたか
3 「身体」の教育はどのように考えられてきたか
4 保育のなかの歌・音・音楽
5 行事のルーツをたどって
6 これからの領域「表現」を考えるために
第Ⅱ部 領域「表現」の指導法
第7章 領域「表現」のねらい及び内容(岡本拡子)
1 乳児保育に関わるねらい及び内容
2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容
4 領域「表現」の観点から見る保育の評価
第8章 領域「表現」と小学校教科等とのつながり(寳來生志子・吉永安里)
1 領域「表現」と音楽科とのつながり
2 領域「表現」と図画工作科とのつながり
3 領域「表現」とその他の教科とのつながり
第9章 身体を介した表現と指導法(久留島太郎)
1 表現をする存在としての子ども
2 身体の表現がもつ意味
3 身体を介した表現や遊びが生まれる保育のために
第10章 モノを介した表現と指導法(花原幹夫)
1 感性と造形表現について
2 子どもの主体的な造形表現の理解:オモシロサの視点
3 子どもの主体的な造形表現とその具体的な援助
第11章 音を介した表現と指導法(岡本拡子)
1 園生活のなかで育まれる乳幼児の素朴な音楽的表現
2 子どもの主体的な音楽的表現が育まれるための援助や環境
3 音楽的表現活動の指導と援助
4 音を介した表現活動の保育構想とその評価
第12章 乳児保育における「表現」(井桁容子)
1 生理的な欲求の表現
2 感じることの表現
3 学ぶ意欲としての表現
4 一人遊びのなかの表現
第13章 豊かな感性と表現を育む環境づくり(中丸元良)
1 自分自身と環境
2 感性と表現
3 子どもの特性
4 多様で手ごたえのある環境
5 自然という環境
6 時間という環境
7 人間という環境
8 人間として育つために
9 子どもにふさわしい生活
第14章 子どもの感性を育む保育者(青山 誠)
1 感性を育む保育者とは
2 「どうして」と「どのように」
3 保育のアクチュアリティ
4 主語の偏在,感性の所在
おわりに