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難民研究ジャーナル 第9号

特集:紛争と難民―コンゴ民主共和国から考える

編:難民研究フォーラム

紙版

内容紹介

近年、紛争や暴力、迫害により移動を強いられる人は、世界で増加している。2018年には、その数は史上最大の7080万人にもなった。これらの人々の出身国には多くのアフリカ諸国が含まれるが、その中でも、紛争が続くコンゴ民主共和国からの難民の数は多い。2009年以降毎年40万人を超え、2018年には85万人にも及んだコンゴ難民を取り巻く状況から、紛争と難民の問題を考える。

目次

【特集 紛争と難民——コンゴ民主共和国から考える】
◎企画趣旨〈難民研究フォーラム企画編集委員会〉

[論文]コンゴ民主共和国の歴史と紛争―難民発生要因の見取り図〈武内進一 東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター/日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所(アフリカ研究・国際関係論〉

[論文]コンゴ民主共和国における鉱物採掘と紛争―資源とくらす人々〈華井和代 東京大学(国際協力学)〉

[論文]南アフリカ共和国における難民受入れの現状と課題―コンゴ民主共和国出身者の実態を中心として〈佐藤千鶴子 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所(南アフリカ政治社会研究)〉

[報告]ノーベル平和賞受賞デニ・ムクウェゲ医師来日講演会―紛争下の性暴力発生の構造的要因と根絶に向けた実践〈難民研究フォーラム事務局〉

[投稿論文]⽶国の難⺠認定⼿続におけるDV被害者の位置付け―トランプ政権下での展開に注⽬して〈中山弘子 ニューヨーク州弁護士(米国法)〉


【若手難民研究者奨励賞】
◎若手難民研究者奨励賞とは

[論文]タイにおけるミャンマー避難民・移民支援と武装勢力―シャン人武装勢力RCSS/SSAと隣国で活動するNGO/CSO〈岡野英之 近畿大学(文化人類学、武力紛争論)〉

[論文]スペクタクルとしての難民演劇―現代ドイツ・ハンブルク公共劇場による難民問題関与に関する一考察〈北岡志織 東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程/日本学術振興会特別研究員(ドイツ文学)〉

[論文]パキスタンにおけるアフガニスタン人難民の社会統合―難民の社会統合に関する一考察〈佐藤滋之 早稲田大学社会科学研究科(国際関係論、難民研究)〉

[論文]「難民のため」の支援とその課題―イタリアの民間難民施設の隔離と支援=管理メカニズム〈山田光樹 ヴェネツィア大学(Università Ca’Foscari Venezia)人文科学研究科(難民研究、人類学)〉


2018年日本の判例動向
海外判例評釈
2018年難民動向分析-日本―
2018年難民動向分析-世界―
2018年無国籍動向分析
2018年難民関連文献一覧
編集規定/投稿論文規定/執筆要項

ISBN:9784877987589
出版社:現代人文社
判型:B5
ページ数:178ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月31日