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忙しい人のための代謝学

著:田中 文彦

紙版

内容紹介

時間に追われる臨床・研究の現場で必要な「代謝」の知識を,身近な例えでわかりやすくまとめました.「代謝は苦手」「覚えることが多すぎて難しい」――そんな印象をがらりと変える,学び直しに最適な1冊!

目次

第1章 植物と動物
もし生まれ変われたら
植物と動物の本質
植物と動物の決定的な細胞内小器官


第2章 動物エネルギー産生
血液中から細胞内に取り込まれたグルコースはまず解糖系へ
各代謝産物に含まれる炭素原子数は必須知識
解糖系では1分子のグルコースから2分子のATPが得られる


第3章 肉食動物の場合
ライオンはパンで生きるにあらず
糖新生における最大の難関
リンゴ酸はシャトルに乗って


第4章 補助燃料タンク(グリコーゲン)
食物は常にあるわけではない
グルコースは細胞内の囚人である
グリコーゲンを貯めて絶食に備える


第5章 補助燃料タンク(中性脂肪の分解)
中性脂肪とは
グリセロールは糖新生へ
脂肪酸はβ酸化でアセチルCoAを経てTCA回路へ


第6章 補助燃料タンク(中性脂肪とコレステロールの合成)
中性脂肪分解はミトコンドリアの内、合成は外
クエン酸もシャトルに乗って
脂肪酸は分解も合成も炭素2個ずつ


第7章 ビタミンB群の関与
ビタミンとは何か
支離滅裂なビタミンB
かつては国民病だったB1欠乏症の脚気


第8章 アミノ基転移反応とアンモニアの処理
トランスアミナーゼの働き
酸化的脱アミノ
尿素回路でアンモニアを無害化


第9章 ヘムの合成
ヘモグロビンの構造
ヘムはミトコンドリアの中で生まれる
ヘムはミトコンドリアの外で成長する


第10章 赤血球の代謝と機能
赤芽球の脱核とは
解糖系だけが赤血球の命綱
赤血球の解糖系の特殊性


第11章 素材としてのグルコース
燃料にならないグルコース〜五炭糖経路
五炭糖経路の産物

第12章 代謝各論
解糖系しか使えない細胞もある
赤筋と白筋
代謝は脳が最優先


終章 ミトコンドリア・イブ

ISBN:9784758118729
出版社:羊土社
判型:A5
ページ数:157ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MB