角川文庫
新 怖い絵
一般文庫版
著:中野 京子
著:奥定 泰之
紙版
内容紹介
まるで、拷問具をまとったかのような痛々しい肉体の自画像「折れた背骨」――フリーダ・カーロが、血みどろの自分を描き続けた理由とは? 発表当時、貧困の三女神として酷評された「落穂拾い」――ミレーの最高傑作が負った大いなる誤解とは? 歴史の闇や社会背景、画家たちの思惑を基に、名画が孕む恐怖と真実を読み解く20の物語。これまでになかった新しい視点による絵画鑑賞を提案した人気シリーズ、新章開幕!(解説:佐藤可士和)
目次
作品1 フリーダ・カーロ『折れた背骨』
作品2 ミレー『落穂拾い』
作品3 フラゴナール『ぶらんこ』
作品4 バルデス=レアル『世の栄光の終わり』
作品5 ジロデ『眠るエンデュミオン』
作品6 シャガール『ヴァイオリン弾き』
作品7 ブグロー『ダンテとウェルギリウス』
作品8 ドレ『ジュデッカ/ルシファー(『神曲』地獄篇〈第34歌〉)』
作品9 フリードリヒ『ブナの森の修道院』
作品10 ドローネー『ローマのペスト』
作品11 ゲイシー『自画像』
作品12 ティツィアーノ『パウルス三世と孫たち』
作品13 ミレイ『オフィーリア』
作品14 ダヴィッド『テルモピュライのレオニダス』
作品15 レーピン『思いがけなく』
作品16 モネ『死の床のカミーユ』
作品17 マルティノー『懐かしい我が家での最後の日』
作品18 カラヴァッジョ『洗礼者ヨハネの斬首』
作品19 ブラウン『あなたの息子を受け取ってください、旦那さま』
作品20 ゴヤ『鰯の埋葬』
あとがき