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貧困・外国人世帯の子どもへの包括的支援

地域・学校・行政の挑戦

編著:柏木 智子
編著:武井 哲郎

紙版

内容紹介

貧困,外国にルーツを持つこと,要保護・要支援,ネグレクト,不登校……さまざまな場面で複合的困難を抱えている子どもたち

すべての子どもが「生まれてきてよかった」と感じられる社会づくりへの挑戦

児童支援教員の登校支援・学力保障,スクールソーシャルワーカー・スクールカウンセラーの配置,多文化共生教育相談ルームの設置,学習・生活支援事業,子ども食堂,社会福祉協議会の実践,夜の居場所を提供するフリースペース,養育支援のための子ども応援会議,……地域・学校・行政における実践事例を紹介し,包括的支援のあり方を考える。

目次

はじめに

第Ⅰ部 子どもの複合的困難と支援のあり方を考える【理論編】

第1章 困難を抱える子どもの実態と社会的排除の構造
第1節 進行する格差の拡大と困難の顕在化  
第2節 子どもたちはどのような困難を抱えているのか  
第3節 排除する学校  
第4節 学校だけではどうにもならない  
―社会的包摂の必要性―
第5節 排除に抗する可能性  

第2章 複合的困難を抱える子どもへの包括的支援のための視座
第1節 幸福を希求する時代  
第2節 人と人のつながりの意義とその偏在  
第3節 ソーシャル・キャピタル醸成に向けての政策とガバナンス  
第4節 人と人のつながりの醸成における課題  
第5節 「ケア」を含む支援

第Ⅱ部 子どもの複合的困難を乗り越えるための挑戦【実践事例編】

第3章 子どもが安心して楽しめる学校づくり
――小学校におけるケアの実践――
第1節 子どもにとって楽しい学校
第2節 登校保障のための取り組み
第3節 学力保障のための取り組み
第4節 SSW、SCと連携した事例
第5節 行政からの支援
第6節 子どもの心に灯をともす
――求められる学校の役割――

第4章 つながり・支える「外国にルーツをもつ子ども」の学びと暮らし
第1節 グローバル化する公教育の現場の今
第2節 外国にルーツをもつ子どもを取り巻く状況
第3節 外国にルーツをもつ子どもが直面するさまざまな問題
第4節 外国にルーツをもつ子ども支援の施策と課題
第5節 連携・協働しながら進める支援の実際
第6節 大阪らしさを活かした問題への対応と支援
第7節 学校が支援のプラットフォームとしての役割を担うために

第5章 地域におけるケアの実践
第1節 学校の外への着目  
第2節 滋賀県におけるフリースペースの展開  
第3節 フリースペースにおけるケアの実践  
第4節 地域におけるケアと専門家の役割  

第6章 官民連携による包括的支援
第1節 「地域におけるケアの実践」を支えるために  
第2節 彦根市におけるフリースペースの展開  
第3節 高島市におけるフリースペースの展開  
第4節 官民連携のあり方

終 章 包括的支援の実現に向けて
  第1節 制度と現実のずれを埋めるための支援
――内なる声の尊重――
  第2節 連携・協働の意義と留意点
  第3節 地域・学校・行政の挑戦のために

ISBN:9784771033313
出版社:晃洋書房
判型:A5
ページ数:186ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS