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岩波新書

教育は何を評価してきたのか

著:本田 由紀

紙版

内容紹介

なぜ日本はこんなにも息苦しいのか。その原因は教育をめぐる磁場にあった。教育が私たちに求めてきたのは、学歴なのか、「生きる力」なのか、それとも「人間力」なのか――能力・資質・態度という言葉に注目し、戦前から現在までの日本の教育言説を分析することで、格差と不安に満ちた社会構造から脱却する道筋を示す。

目次

はじめに

第1章 日本社会の現状――「どんな人」たちが「どんな社会」を作り上げているか
第2章 言葉の磁場――日本の教育の特徴はどのように論じられてきたか
第3章 画一化と序列化の萌芽――明治維新から敗戦まで
第4章 「能力」による支配――戦後から一九八〇年代まで
第5章 ハイパー・メリトクラシーへの道―― 一九八〇~九〇年代
第6章 復活する教化――二〇〇〇年代以降
終 章 出口を探す――水平的な多様性を求めて

引用・参考文献
あとがき

ISBN:9784004318293
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:264ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNB