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PHP新書

太宰を読んだ人が迷い込む場所

著:齋藤 孝

紙版

内容紹介

太宰の作品を読むと、何かに迷い込んだような心持ちがするのではないか。とめどない堕落、自意識やプライドという厄介な存在、世間とのずれ、さらには日本語のリズムの見事さが綾なす物語世界に入り込めば、何も感じずに素通りすることはできないだろう。
太宰治の全作品から、「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」(『ヴィヨンの妻』)、「生れて、すみません」(『二十世紀旗手』のエピグラフ)、「八月のおわり、私は美しいものを見た」(『満願』)といった忘れ難い文言を抽出し、その魅力を解説。『新釈諸国噺』の中の「貧の意地」のような笑える作品や、よくわからない不思議な作品も網羅する。

著者略歴

著:齋藤 孝
明治大学文学部教授

ISBN:9784569846637
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:940円(本体)
発行年月日:2020年03月
発売日:2020年03月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ