だれでも起業できる 農産加工実践ガイド
著:尾崎 正利
内容紹介
いまどきの農産加工は「自分らしさの表現手段」という著者。それだけに「安全安心」はしっかり基礎にすえたいとも。だから前半冒頭は包装法と容器の話。ポイントは水と酸素とpHの調整。素材の水を追い出すのが加工品。ついで素材の見極め方、不可欠の温度計・糖度計・pH計、一次加工品をいかす、加工機器の選択とつきあい方、ラベルと表示、運賃対策、加工所建設。後半は素材感を打ち出す加工品として、ジャム、ドレッシング、惣菜、漬物、ジュースの製法を具体的に紹介。加工所経営者で、加工コンサル、講演もこなす実践的な決定版。
目次
はじめに 現場で勘を養う
Part1 私らしさを表現する時代の農産加工
1章 加工への動機もさまざま いまどきの農産加工
●離乳食●自家菜園のトマト●園庭の甘夏みかん●コンニャクをつくりたい●定年退職で養蜂、農耕、カフェ経営―「カフェ やまぼうし」ほか
Part2 容器包装するのが農産加工品です―安全・安心はここから
2章 容器を知って水分・酸素・pHに注目-安心安全の勘どころ
●調理と加工は違う●ガラスビン/王冠・キャップ/缶/ラミネートフィルムほか●「安全・安心」の三つのポイント-水分・酸素・pH調整
3章 計測が大事 欠かせない3つの計測機器 温度計・糖度計・ペーハー計
4章 素材の見極めと保存処理の仕方
●被災した農作物を生かす道●素材別の冷凍法
Part3 加工所の切り回し原料と一次加工・機械・レイアウト表示
5章 一次加工は強い味方―作業分散、時間短縮、アイテム増加
■あれこれ一次加工―ピューレ、ペースト、下漬け ■素材別一次加工
6章 農産加工機械とはどういうものか
●取扱い説明書なし●稼動中の現場で見てみる●高額でも返品不可●パワフルな機器を
7章 ラベルと表示 の考え方 自分を点検し守るために「記録」が大事
8章 価格を設定する
●「原材料費×3倍」の考え方
9章 農産加工所をつくる
■台所、納屋、空き家を加工所に―Beforeとafter
Part4 おいしく素材感たっぷりの農産加工品をつくる
10章 ジャム
11章 ドレッシング
12章 惣菜(容器包装詰め低音殺菌惣菜)
13章 漬物
14章 ジュース
15章 調味料について
Part5 農産加工所を始めるまで
16章 加工所スタートまでの工程表
おわりにひとこと