内容紹介
日常気づかずにいるわれわれの言語生活にはびっくりするような盲点がある。もともと日本文の重心は動詞のほうにあったが、近代の日本語は名詞に重心がおかれて何か不安定な感じを与える。それは翻訳文化の影響だといえる。「終りよければすべてよし」の構造をもつ日本語はまた読む言葉と聞く言葉が別々でもある。その理由は何か。室内語として洗練されてきた日本語が、時代とともに戸外語化して乱れてきた背景なども含めて考える。
著者略歴
著:外山 滋比古
外山滋比古
1923年、愛知県に生まれる。東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。専門は英文学。『英語青年』編集長、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。文学博士。お茶の水女子大学名誉教授。『日本語の論理』『日本語の個性』『思考の整理学』『ことばの教養』『省略の詩学』『自分の頭で考える』『ユーモアのレッスン』ほか著書多数。『外山滋比古著作集』(全8巻)がある。
ISBN:9784121804334
。出版社:中央公論新社
。判型:新書
。ページ数:224ページ
。定価:800円(本体)
。発行年月日:2020年02月
。発売日:2020年02月19日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CB
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:CF
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:CJ
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:2GJ。