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イスラーム法と家産

19世紀イラン在地社会における家・相続・女性

著:阿部 尚史

紙版

内容紹介

ナジャフコリー・ハーン家という19世紀イランの有力家族を取り上げ、その家産相続の試みを詳細に分析。血縁集団の範囲、法との軋轢、女性と財産の関係など、興味深い論点を浮き彫りにする。


目 次

●序 章

●第1章:ナジャフコリー・ハーン・ドンボリー家小史

●第2章:有力者の家産の原初形態

●第3章:財産占拠をめぐる争訟と「家」意識

●第4章:財産相続とイスラーム法

●第5章:家産維持戦略――ファトフアリー2世の「財産保有」策

●第6章:ムスリム女性の婚資と家産――ファトフアリー2世の母、妻、嫁
 
●第7章:家産存続の実態――ホセインコリー・ハーン時代の帳簿・財産目録から

●補章:曖昧な「所有者」認識――19世紀イランの一農村をめぐる紛争

●終 章

 参考文献一覧

著者略歴

著:阿部 尚史
阿部尚史

1977年、東京都生まれ。上智大学文学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専攻、イラン史(特に家族の歴史)。博士(文学)。2003-06年、テヘラン大学人文学部に留学。日本学術振興会特別研究員PD、ハーヴァード大学中東地域研究センター訪問研究員、東京大学中東地域研究センター特任助教などを経て、2018年より、お茶の水女子大学文教育学部助教。

ISBN:9784120052743
出版社:中央公論新社
判型:A5
ページ数:368ページ
定価:5400円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB