〈世界史〉をいかに語るか
グローバル時代の歴史像
著:成田 龍一
著:長谷川 貴彦
内容紹介
現代歴史学の様々な「転回」を踏まえ、グローバルヒストリー・ブームを批判的に検証しつつ、歴史叙述の在り方を根本から問い直す。大好評の『思想』2018年第3号に、D。アーミテイジ、L。コリーの新訳、そして井野瀬久美惠・川島啓一の対談を増補。歴史学の現在地を知りたい全ての人へ。歴史教育者にも、必携の一冊。
目次
まえがき
歴史に対する主権 ……………岡本充弘
〈鼎談〉
「世界史」をどう語るか ……………小川幸司・成田龍一・長谷川貴彦
グローバル・ヒストリーの可能性と問題点――大きな歴史のあり方 ……………岡本充弘
物語論的転回2.0――歴史学におけるスケールの問題 ……………長谷川貴彦
転回するグローバル・ターン ……………キャロル・グラック(訳=梅﨑 透)
グローバル・ヒストリー論と「カリフォルニア学派」……………岸本美緒
綿と資本主義のグローバルな起源 ……………スヴェン・ベッカート(訳=竹田泉、解題=岡本充弘)
気候と資本――結合する複数の歴史 ……………ディペシュ・チャクラバルティ(訳=坂本邦暢、解題=岡本充弘)
〈書評〉
誰のために歴史を書くのか――ゼバスティアン・コンラート『グローバル・ヒストリーとはなにか?』 ……………小田原琳
〈対談〉
「世界史」をどう教える/学ぶか――歴史教育とジェンダー史の視点を中心に ……………井野瀬久美惠・川島啓一
イギリスとイスラーム 一六〇〇‐一八〇〇年――差異に関する多様な視座 ……………リンダ・コリー(訳・解題=長谷川貴彦)
コスモポリタニズムと内戦 ……………デイヴィッド・アーミテイジ(訳・解題=石川敬史)
執筆者・訳者紹介
ISBN:9784000613897
。出版社:岩波書店
。判型:A5
。ページ数:230ページ
。定価:2900円(本体)
。発行年月日:2020年02月
。発売日:2020年02月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHA。