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九州の中世 Ⅰ

島嶼と海の世界

編:大庭 康時
編:佐伯 弘次
編:坪根 伸也

紙版

内容紹介

シリーズ「九州の中世 全4巻」の1巻は、九州の中世を語るにふさわしい東アジア海域世界とのつながりがテーマだ。中国大陸・朝鮮半島・東南アジア、そして琉球との窓口である九州には、列島の中でも独自の歴史的な役割があって、とりわけ島嶼や沿岸には交流の足跡を色濃く残す貴重な歴史がねむっている。本書では交流史の枠組みから一歩踏み込んで、多チャンネルな海上航路と接続する九州の中世社会に迫る初めての試みである。

目次

はじめに…………………………………………………大庭康時(福岡市 埋蔵文化財課)

日明外交を支えた被虜人―魏天と龍室道淵―………伊藤幸司(九州大学大学院 教授)
倭寇と朝鮮………………………………………………関 周一(宮崎大学 教授)
『日本一鑑』の湊………………………………………長田弘通(大分市美術館)
港湾都市 博多…………………………………………大庭康時
有明海の世界―中世前期を中心として―……………中山 圭(天草市観光文化部文化課)
壱岐・対馬………………………………………………柴田 亮(大村市教育委員会)
九州西北岸と五島列島…………………………………松尾秀昭(佐世保市教育委員会)
  ―国内外の文物が行き交う海域―
佐志の湊…………………………………………………鮎川和樹(唐津市教育委員会)
南九州の海の世界………………………………………岩元康成(姶良市教育委員会)
南九州と島嶼の世界―日本図を素材として―………栗林文夫(鹿児島県歴史資料センター黎明館)
南の島 奄美群島………………………………………岩元康成

著者略歴

編:大庭 康時
大庭 康時(おおば こうじ)
1960年生れ、福岡市経済観光文化局文化財活用部埋蔵文化財課
〔主な著書論文〕
『博多の考古学』(高志書院)、『中世都市 博多を掘る』(編著・海鳥社)、「博多」(『いくつもの日本 新たな歴史へ』岩波書店)
編:佐伯 弘次
佐伯 弘次(さえき こうじ)
1955年生れ、九州大学大学院人文科学研究院教授
〔主な著書論文〕
『モンゴル襲来の衝撃』(中央公論新社)、『対馬と海峡の中世史』(山川出版社)、「室町時代の博多商人宗金と京都・漢陽・北京」(『寧波と博多』汲古書院)
編:坪根 伸也
坪根 伸也(つぼね しんや)
1963年生れ、大分市教育委員会文化財課
〔主な著書論文〕
「大友館跡の変遷と府内周辺の方形館」(『戦国大名大友氏と豊後府内』高志書院)、「守護城下町を守るムラ―豊後府内の事例から―」(『西国城館論集Ⅰ』中国・四国地区城館調査検討会)、「中・近世移行期の施錠具と真鍮生産にみる外来技術導入をめぐる諸問題」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第210集 国立歴史民俗博物館)

ISBN:9784862152022
出版社:高志書院
判型:A5
ページ数:180ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ-JP-H