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小学館文庫

老いては夫を従え

著:柴門 ふみ

紙版

内容紹介

老いを笑いに変えるエッセイ。待望の文庫化

皮膚科では「老人性」を連呼され、老眼鏡は片時も手離せなくなり、数々の言い間違いに物忘れ……。著者が「老い」を実感した出来事が、次から次へと、ときに毒舌を交えながら軽妙に綴られる。「アサガオ」と言っているつもりが「アジサイ」と言い続けて夫に指摘されたエピソードや、若いショップ店員に「ジーパン」と言っても通じず、「デニムですね」と言い換えられて衝撃を受けた話など、クスッと笑える話題が満載。その一方、体調の急変で倒れた話や、自身の乳ガン闘病記まで、考えさせられる話もぎっしり。乳がん闘病記では、告知から術後までの事象と心の動きが、時間軸を追いながら克明に綴られています。ひとつ間違えば重くなりがちなテーマながらときに笑いまで誘うのは、筆者の軽妙な筆致のなせる業。
「ああ、あるあるある」と共感したり、思わず声を出して笑ってしまったり、時にはホロッと泣けたり。
さらに、同じく著名な漫画家である夫君も頻繁に登場し、格好の題材に。共に歳を重ねたからこその絶妙な掛け合い、いつのまにか逆転した!?夫婦の力関係など、偽らざる夫婦関係も垣間見え、それがまた深い味わいに。
「老い」が愛おしくなる一冊です。


【編集担当からのおすすめ情報】
著者と同年代、または年上の読者には「あるある!」が満載。これから「老い」を迎えることが心配な世代にも、必読の書です。うなずいたり、笑ったり、ほのぼのしたり……、読んでいるうちに、気持ちがどんどん元気になってきます。
同世代の漫画原作者・樹林ゆう子氏の「解説」と、著者の「文庫本あとがき」には、さらに歳を重ねた「今」の夫婦の姿も紹介され、「老い」ることがよりポジティブに感じられる一冊になりました。
老いること、歳をとることを憂いている友人や知人へのプレゼントにもおすすめです。

目次

一 老いては夫を従え
二 「アジサイ」と「アサガオ」
三 青春返りの、ススメ
四 アナログ脱却のタイミング
五 体に優しい服を求めて
六 気持ちだけ少年・少女
七 頭ではなく体に聞け!
八 若いつもりは、脳の見栄
九 分別すらも忘却して?
十 五十歳過ぎてのデジタル
十一 母親魂、再燃!!
十二 捨てられない写真とビデオ
十三 五十代からは何を着る?
十四 怒りが止められない
十五 記憶の削除
十六 今わかる、母の人生
十七 ガン細胞が見つかりました【前編】
十八 ガン細胞が見つかりました【後編】
十九 これって死語なの?
二十 自分史アルバム
二十一 老後田舎暮らしの悲喜こもごも
二十二 趣味は難しい
二十三 朝の連ドラ並みの人生
二十四 犬を飼う、ということ
二十五 自分が信用できない
二十六 ご先祖さまをたどる
二十七 ゆるゆると老いる

文庫版あとがき
解説 家庭円満を支える柴門流「人生後半の知恵」 樹林ゆう子

ISBN:9784094067422
出版社:小学館
判型:文庫
ページ数:240ページ
定価:580円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ