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諏訪の神さまが気になるの

古文書でひもとく諏訪信仰のはるかな旅

著:北沢 房子

紙版

内容紹介

諏訪大社にはなぜ上社と下社があるの?
大盛り上がりの御柱祭、これだけ人々を熱くさせる諏訪信仰って何?
『古事記』では負け神だった建御名方神が、武神として崇められたのはなぜ?
そもそも、諏訪の神さまってどんな神さま……?

信州諏訪の諏訪大社を中心に、全国に1万余の分社を持つとされる諏訪信仰。
古文書ビギナーが漢字の行列を必死で読み解き、数多の専門家に教えを請いながら、
諏訪の神さまの人気の秘密を体当たりで探った、まったく新しい諏訪信仰の入門書。

目次

【建御名方神の巻】諏訪大社の祭神は意外に複雑
 まずは『古事記』をひもときます/いろんな神さま大集合?/捨てない!諏訪の特殊性
【大祝の巻】神さまだけど神じゃなかった?
1諏訪に現人神がいた
 上社と下社はなぜ分かれたか/神氏の始祖、有員登場/現人神になるための3ステップ
2武士の時代の大祝
 武士としての諏訪氏/諏訪氏の二大スター、頼継と円忠/大祝が起こした大事件/現人神を出す家の終焉

【神長の巻】勝ち残るカギは記録と心得よ
1筆頭神官としての誇り
 守矢氏とは何者か/“秘すべし”お役目の危機/果てしない禰宜との争い/
278代がつないだ重み
 神長がどうしても欲しかったもの/信玄とのドライな蜜月/そして守矢家は残った/現当主が語る諏訪への思い

【ミシャグジの巻】降ろして付けて、また上げて
1ミシャグジって何?
 ミシャグジと呼ばれるもの/ミシャグジをめぐる神長の特権/
2ミシャグジ神事は何のため
 特別なミシャグジのお役目/「豊作と奉仕」は神さまとの契約/ミシャグジだけがタタルのか/前宮はどこにあったか
3現代に生きる諏訪信仰
 今も空にあるミシャグジ/御渡りの全国展開

【コラム】気になる出雲紀行/気になる糸魚川紀行

著者略歴

著:北沢 房子
1958年上田市生まれ。出版社勤務の後、文筆家。著書に『信州魅惑の寺』『信州着物暮らし十二カ月』『和顔愛語を生きる』(第256世天台座主の聞き書き)など。長野市在住。

ISBN:9784784073542
出版社:信濃毎日新聞社
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC