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現代の保育と社会的養護 Ⅰ

編著:井村 圭壯
編著:今井 慶宗

紙版

内容紹介

保育士養成課程の科目「社会的養護?」に対応するテキスト。保育士として必要な社会的養護の知識技能が習得できることを目指す。

昨今、児童虐待など社会的養護に関する諸問題が大きく取り上げられ、その解消・軽減方策が強く求められている。また2019年には「児童虐待防止対策の強化を図るための児童福祉法等の一部を改正する法律」が成立した。本書は、法令改正に対応した保育士として必要な知識を学べる「社会的養護I」のテキスト。初学者必携。

目次

はしがき

第1章 社会的養護の定義と理念
 第1節 社会的養護の定義と機能
 第2節 社会的養護の基本理念と共通原理

第2章 社会的養護の歴史
 第1節 西洋における歴史
 第2節 日本における歴史

第3章 児童の権利擁護と社会的養護
 第1節 児童の権利に関する条約に至るまでの子ども観と動向
 第2節 児童の権利に関する条約と日本での法整備
 第3節 社会的養護における児童の権利擁護とは

第4章 社会的養護の基本原則
 第1節 個別化の原則
 第2節 自立支援の原則
 第3節 集団の活用の原則

第5章 社会的養護における保育士等の倫理と責務
 第1節 専門職の倫理
 第2節 倫理綱領
 第3節 専門職者の資質

第6章 社会的養護の制度と法体系
 第1節 児童福祉法
 第2節 その他の法令
 第3節 省令・通知など

第7章 社会的養護の仕組みと実施体系
 第1節 児童福祉の実施機関
 第2節 児童福祉施設等

第8章 社会的養護の対象
 第1節 社会的養護の対象とは
 第2節 社会的養護の対象となる児童・家庭の現状
 第3節 社会的養護の対象への支援の方向性

第9章 家庭養護と施設養護
 第1節 国際社会からみた日本の社会的養護
 第2節 「新しい社会的養育ビジョン」における用語の整理
 第3節 家庭養護推進における問題と今後の課題

第10章 社会的養護の専門職
 第1節 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準に基づく職員配置
 第2節 児童福祉施設に配置される専門職
 第3節 職員の資質向上のための研修および職員人材確保

第11章 社会的養護に関する社会的状況
 第1節 社会的養護の地域化
 第2節 施設の小規模化と里親制度
 第3節 虐待対応

第12章 施設等の運営管理
 第1節 施設等の運営と財源
 第2節 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準・里親が行う養育に関する最低基準
 第3節 児童福祉施設・里親等運営指針と運営ハンドブック

第13章 被措置児童等の虐待の防止
 第1節 被措置児童等の虐待の概要
 第2節 被措置児童等虐待の発生要因と防止策
 第3節 被措置児童等虐待防止の取り組み
 第4節 被措置児童等間の不適切な関わり
 第5節 おわりに

第14章 社会的養護と地域福祉
 第1節 子どもが育つ家庭での地域の役割
 第2節 社会的養護施設の役割と地域との関わり
 第3節 地域生活への自立支援

第15章 社会的養護の課題
 第1節 社会的養護の現状
 第2節 社会的養護の課題
 第3節 社会的養護の課題を乗り越えるために――施設等を退所後の支援の充実化

著者略歴

編著:井村 圭壯
井村 圭壯(いむら けいそう)

1955年生まれ。現在:岡山県立大学名誉教授。博士(社会福祉学)。主書:『 戦前期石井記念愛染園に関する研究』(西日本法規出版、2004年)、『日本の養老院史』(学文社、2005 年)、『日本の社会事業施設史』(学文社、2015 年)、『社会事業施設団体の形成史』(学文社、2015 年)。
編著:今井 慶宗
今井 慶宗(いまい よしむね) 1971年生まれ。現在:関西女子短期大学准教授.社会福祉士。主著:『保育実践と児童家庭福祉論』(共編著)(勁草書房、2017年)。『社会福祉の形成と展開』(共編著)(勁草書房、2019年)。『現代の保育と社会的養護Ⅰ』(共編著)(勁草書房、2020年)。『保育と子ども家庭支援論』(共編著)(勁草書房、2020年)。

ISBN:9784326701155
出版社:勁草書房
判型:A5
ページ数:144ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JKS