出版社を探す

岩波少年文庫

まぼろしの小さい犬

著:フィリパ・ピアス
訳:猪熊 葉子

紙版

内容紹介

ロンドンに暮らすベンの夢は犬を飼うこと.誕生日に,約束していた犬のかわりに刺繍の犬の絵をもらって失望したベンは,想像の犬を飼いはじめる.やがて引っ越しを機に念願の犬を手に入れるが,それは想像の犬とあまりにも違っていた…….少年の心の渇望と,葛藤を乗りこえる姿をくっきりと写した傑作.[解説・小川洋子]

目次

1 誕生日の朝早く
2 ガラスのうしろの犬
3 口に出せないことのかずかず
4 リトル・バーリーまではとまりません
5 ティリーといっしょに
6 約束と虹
7 ひとつのおわり
8 ひとつのはじまり
9 オオカミは何百匹と死ぬ
10 ロンドンの犬
11 クリスマスイブの事件
12 フィッチおじいさんのささやき
13 保養の旅
14 雨のなかの小屋
15 犬はやっぱりだめだ……
16 丘からのながめ
17 ほんとに聞きたいことは
18 汽車のなかでは口輪(くちわ)がいるよ
19 ブラウン


訳者(やくしゃ)あとがき
さなぎから羽ばたく少年………………小川洋子

 さし絵  アントニー・メイトランド
 カバー画 牧野千穂

著者略歴

訳:猪熊 葉子
猪熊葉子(いのくま ようこ)
児童文学者・翻訳家。聖心女子大学名誉教授。サトクリフ『太陽の戦士』『ともしびをかかげて』、ピアス『川べのちいさなモグラ紳士』、エイキン『しずくの首飾り』『おとなりさんは魔女』『子どもの本の書きかた』、トールキン『妖精物語について』など訳書多数。著書に『児童文学最終講義』『大人に贈る子どもの文学』など。

ISBN:9784001142501
出版社:岩波書店
判型:B6変
ページ数:278ページ
定価:760円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB