橋本左内 時代を先取りした男
編:福井テレビ「橋本左内」取材班
監:加来 耕三
内容紹介
幕末・福井に、あの吉田松陰より凄い男がいた!
西郷隆盛が西南戦争終盤、鹿児島・城山で果てたとき、胸にある人物からの書簡を忍ばせていた。福井藩の橋本左内からのものである……橋本左内という人物を御存度だろうか? 鎖国を断念し、列強と対峙せざるを得なかった幕末、海外留学の経験もないのに「民主主義」「地政学」「植民地政策」を理解し、外国をうまく〝利用〟することを提言した弱冠20代の若者である。左内は明治期の「五箇条の御誓文」のベースとなる思想を由利公正に説き、同御誓文の原文となった「議事之体大意」を由利が作成する下地をつくったと言っても過言ではない。また現代にも通じる国際政治のパワーゲームを冷静に見通し、「(当時はロシアとの)同盟」を主君に提言している。
橋本左内とはどんな人物だったのか? どういう人生を歩んだのか? なぜ弱冠26歳で処刑されねばならなかったのか? 幕末のイデオローグといえば吉田松陰ばかりが注目されるなか、なぜいま、左内なのか?
福井出身の俳優・津田寛治氏が歴史家の加来耕三氏、福井在住作家の宮下奈都氏、郷土史の研究家たちと対談し、左内の人物像を浮き彫りにしていく。巻末には宮下奈都氏によるエッセイも収録。
また、本書はテレビ局制作の書籍ということから、スマートフォンやPCで動画が見られ、左内の生涯をマンガで解説もする「メディアミックス本」でもある。
【目次】
序 章 左内からの手紙
第一章「原点」
第二章「挑戦」
第三章「奮迅」
第四章「志半ば」
第五章「継承」
特別寄稿「今、出会う」……宮下奈都
ISBN:9784594083113
。出版社:扶桑社
。判型:4-6
。ページ数:307ページ
。定価:1500円(本体)
。発行年月日:2019年12月
。発売日:2019年12月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。