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金融商品取引法の理論・実務・判例

他編:河内 隆史
他編:野田 博
他編:三浦 治

紙版

内容紹介

複雑かつ難解な金商法分野において、学問的にも実務的にも重要な諸問題に焦点を絞り、理論と実務の双方の観点から融合的に検証する。

第一線で活躍する研究者と実務家が、数々の先行業績を踏まえて、金融商品取引法の諸制度の意義や立法の変遷、周辺諸法との交錯・接点等について考察を加え、主として、新法施行以降に蓄積された重要な判例・行政処分等の体系的な整理を試みる。主張・立証に関する訴訟上の留意点も盛り込まれており、実務的にも参考となる一冊。

目次

第1編 総論

裁判規範としての金融商品取引法と行為規範としての金融商品取引法

第2編 開示に関する規制

 第1章 金商法における開示制度の全体構造

 第2章 不実開示に関する民事責任1──理論
  第1節 発行開示書類の虚偽記載等による民事責任
  第2節 継続開示書類の虚偽記載等による民事責任
  第3節 継続開示書類の虚偽記載等に関する裁判例
  第4節 会社法上の責任
  第5節 監査証明と監査人の責任
  第6節 不法行為責任

 第3章 不実開示に関する民事責任2──訴訟上の留意点
  第1節 過失立証
  第2節 損害論
  第3節 倒産法上の取扱い

 第4章 内部統制に関する民事責任
  第1節 内部統制の意義
  第2節 内部統制に関する裁判例
  第3節 訴訟上の留意点

第3編 企業買収に関する規制

 第1章 公開買付けに関する規制

 第2章 大量保有報告書に関する規制

 第3章 委任状勧誘に関する規制

 第4章 企業買収に関する裁判例の展開──公開買付義務の適用対象を中心に

 第5章 訴訟上の留意点

第4編 適合性原則と説明義務

 第1章 総論
  第1節 適合性原則
  第2節 説明義務

 第2章 各論
  第1節 株式
  第2節 社債
  第3節 特定保険契約(変額保険等)
  第4節 投資信託等
  第5節 仕組債、デリバティブ取引

 第3章 訴訟上の留意点
  第1節 対象商品の組成に関する主張・立証
  第2節 購入者の属性に関する主張・立証
  第3節 説明の程度に関する主張・立証

第5編 不公正取引の規制と裁判例の展開

 第1章 相場操縦および安定操作の規制
  第1節 理論編
  第2節 実務編

 第2章 空売り

 第3章 風説の流布・偽計等

 第4章 内部者取引
  第1節 内部者取引の理論
  第2節 短期売買利益
  第3節 内部者取引等に関する判例の展開

 第5章 損失補填等
  第1節 理論編
  第2節 実務編

 第6章 エンフォースメント
  第1節 刑事罰
  第2節 課徴金
  第3節 課徴金の減算措置と弁護士・依頼者間の通信秘密保護

著者略歴

他編:河内 隆史
河内 隆史(かわち たかし) 
明治大学名誉教授

他編:野田 博
野田 博(のだ ひろし) 
中央大学教授
他編:三浦 治
三浦 治(みうら おさむ) 
中央大学教授

ISBN:9784326403691
出版社:勁草書房
判型:A5
ページ数:644ページ
定価:8000円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KFF