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スター・ウォーズ 禁断の真実(ダークサイド)

著:高橋 ヨシキ

紙版

内容紹介

本書は2019年12月に全世界公開され、堂々の完結を迎える(筈)の『スター・ウォーズ』を決
まりきった「ファンの固定観念」から解放し、それぞれの作品を徹底検証したものである。
「ジョージ・ルーカスの生まれ故郷はカリフォルニアの小さな町モデスト……」であるとか、
「1977年5月25日、1本のSF映画が公開され、その後の世界を大きく変えた……」のような現実の「映画史」ではなく、
『スター・ウォーズ』が語った時代の流れ……プリクエル三部作、アンソロジー二本、トリロジー三部作、
そしてシークェル劇場公開済みの2本という流れで、それぞれの作品が描いた世界とジョージ・ルーカスの選択を検討していく。
そこから「新しいスター・ウォーズ」の意義が浮かび上がる。
同時代を『スター・ウォーズ』と共に生きたファンにとって、この「事物やキャラクターや背景について、
いちいち説明しない」という構成も、実は『スター・ウォーズ』スタイルを踏襲したものだ。
そして『スター・ウォーズ』が映画という形を取った文字通りのカルト現象であることを解析する。
『スター・ウォーズ エピソードⅨ/スカイウォーカーの夜明け』で完結される(筈)の銀河叙事詩完結の前に、
そして鑑賞後に間違いなく陥る”スター・ウォーズ・ロス”に間違いなく効く劇物特効薬!

目次

まえがき

プリクエル三部作 1999-2005年
『スター・ウォーズ エピソードⅠ/ファントム・メナス』
子供のための映画とは何か? 新しい技術を手に入れ作られた戦争史劇
『スター・ウォーズ エピソードⅡ/クローンの攻撃』
明らかにされる「フォース」、謎の「ミディ・クロリアン」の意味
『スター・ウォーズ エピソードⅢ/シス復讐』
拡張され異世界、宇宙のベトコン、帝国の勝利と「新たなる希望」

アンソロジー・シリーズ 2016-2018年
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
SWファン・ボーイが作り手になり、SWは真のカルトになる
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
「濃いファン」前提の映画作りにより、失われた「フォース」

トリロジー三部作 1977-1983年
『スター・ウォーズ エピソードⅣ/新たなる希望』
遠い昔に作られた”決して古びない映画”
『スター・ウォーズ エピソードⅤ/帝国の逆襲』
過去の技術を新しいイマジネーションで復活させることで時代を変える
『スター・ウォーズ エピソードⅥ/ジェダイの帰還』
様々なエイリアン、問われるSWシリーズの「悪」


シークェル・トリロジー劇場公開作品 2015-2017年
『スター・ウォーズ エピソードⅦ/フォースの覚醒』
ルーカスの手を離れ、変わったものと変わらなかったもの
『スター・ウォーズ エピソードⅧ/最後のジェダイ』
「前の方が良かった」という感情とマニア心理の辿る道筋

著者略歴

著:高橋 ヨシキ
1969年・東京生。デザイナー、映画評論家、サタニスト。主な著書に『暗黒映画評論・悪魔が憐れむ歌』『暗黒ディズニー入門』『高橋ヨシキのシネマ・ストリップ』など多数。メールマガジン『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド』配信中。

ISBN:9784800317643
出版社:洋泉社
判型:B6変
ページ数:256ページ
定価:1000円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF