出版社を探す

講談社現代新書

定年消滅時代をどう生きるか

著:中原 圭介

紙版

内容紹介

すべての日本人の人生にとって、深く関りがある本を書きました。

2020年は日本の雇用が大変革を遂げる年になるからです。

AIなどのデジタル技術の普及に伴って、若手にとっても、
中堅にとっても、ベテランにとっても、高齢者にとっても、
無縁ではいられない雇用の流動化が起ころうとしているのです。

これからの日本では、大学を卒業後に就職して70~75歳まで働くことになるので、
個人の会社員生活は50年前後と、今の定年より10~15年程度も長くなります。

現在24年にまで縮まってきている企業の平均寿命が将来的に20年を切るようになったら、
会社員生活は企業寿命の2.5倍を超える長さになってしまうというわけです。

平均的な働き方をする日本人であれば、
計算のうえでは人生で3つの仕事や会社を経験しなければなりません。

そこで充実感のある人生を歩み続けるためには、どうすればいいのか――。

・・

「人生で3つの仕事や会社を経験する時代へ」
「10年先を見据えて豊かな人生の礎を」
「人生100年時代は変化を楽しむ未来志向で」
「年金受給開始年齢は75歳に?」
「定年引き上げが終身雇用の終わりを招く」
「必要なのは“仕事は楽しみながらする”という価値観」
「転勤の廃止で就職希望者が10倍に」
「“新卒社員でも年収1000万円”の背景」
「会社の人材育成には頼らず、自分でキャリア形成を考える」
「好業績で人手不足なのに“早期退職”を募る理由」
「世界でも突出して学び直しをしない日本人」
「人生と仕事を何度もやり直しができる世界」
「人生を豊かにするためのヒント」
「1000人に1人の希少性を持つ裏技的な方法」
「リカレント教育の活用と就職氷河期世代」
「ハイブリッド人材が求められる理由」
「スマートフォンを使うことの代償」
「絶対に廃れない基本的な能力」
「ITの世界から離れることの効用」
「MBAの陥穽と感性の重要性」
「“読解力”と“論理力”を身に付けるには」
「ビル・ゲイツが設けている“考える週”」
「無意識のうちに自らの視野が広がる」
「高度な専門知識よりも大切なこと」
「日本人全体の底上げが豊かな社会をつくる」

・・

【本書のおもな内容】

第1章 日本から「定年」が消滅する
第2章 大きく変わる企業の採用
第3章 トヨタ「採用の半数が中途」の衝撃
第4章 人材育成の仕組みを再構築する
第5章 これからを生きるための最大の武器

著者略歴

著:中原 圭介
1970年、茨城県生まれ。慶應義塾大学卒業後、金融機関や官公庁を経て、現在は経営・金融 のコンサルティング会社「アセットベストパートナーズ株式会社」の経営アドバイザー・経済アナリストとして活動。大手企業・金融機関への助言・提案を行う傍ら、執筆・セミナーなどで経営教育・経済教育の普及に努めている。「総合科学研究機構」の特任研究員も兼ねる。近著に『AI×人口減少』(東洋経済新報社)、『日本の国難』 (講談社現代新書)などがある。ヤフーで「経済の視点から日本の将来を考える」、マネー現代(現代ビジネス)で「経済ニュースの正しい読み方」を好評連載中。

ISBN:9784065181959
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:232ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBF