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オリバー・ツイスト 上

著:チャールズ・ディケンズ
訳:山本 史郎
訳:斎藤 兆史

紙版

内容紹介

孤児として生まれ、オリバー・ツイストと名付けられ、少年になるまでにさまざまな辛酸をなめたにもかかわらず、まっすぐな心を失わない少年は、孤児院を脱走、ひもじさに耐え、ロンドンにたどり着く。しかしオリバーがめぐりあったドジャー少年の紹介で身を寄せることになったのは、フェイギン老人に率いられた未成年スリ軍団の巣窟だった。未成年スリ軍団には気のおけない先輩たちやオリバーにやさしいナンシーもいた。

目次

第1章 オリバー・ツイストはどこで、どのように生まれたのか
第2章 オリバー・ツイストの成長と教育と食事
第3章 オリバー・ツイストは、暇で収入がいいというわけにはいかない職につきそうになる
第4章 オリバーは別の職について社会に出る
第5章 オリバーは新しい仲間とまじわり、はじめて葬式に行って、主人の仕事がいいものではないことを知る
第6章 オリバーは、ノアにばかにされて立ちむかっていき、いささかノアをおどろかせる
第7章 オリバーは反抗的な態度をとりつづける
第8章 オリバーは歩いてロンドンにたどりつき、道でふしぎな若紳士に出会う
第9章 愉快な老紳士とその有望な生徒たちの話の続き
第10章 オリバーは新しい仲間たちとさらに親しくつきあうようになり、とても手いたい経験をする。短いけれども、この物語の中でとても重要な章
第11章 警察裁判所判事のファング氏について、彼がどのように正義の裁きをくだすか、ささやかな例をもって示す章
第12章 オリバーは生まれてはじめての手厚い世話をうけ、話はまた陽気な老紳士とその若い仲間たちにもどる
第13章 賢い読者のみなさまに新しい登場人物を紹介し、それにあたって、この物語に関係のあるいろいろの愉快なできごとを語る
第14章 ブラウンロウ氏の家で世話になっているオリバーの話の続きとお使いに出たオリバーについてグリムウィッグ氏のおどろくべき予言について
第15章 愉快な老ユダヤ人とナンシー嬢がいかにオリバー・ツイストをかわいがっていたか
第16章 ナンシーにつかまったあとでオリバーがどうなったか
第17章 オリバーの運勢はひきつづき凶。一人の偉大なる男がロンドンにやってきて、少年の評判をいっそう下げることになる
第18章 オリバーは、りっぱな仲間たちから学びながらどのように暮らしているか
第19章 すごい計画が議論され、それを実行にうつす決定がなされる
第20章 オリバーがウィリアム・サイクス氏にひきわたされる
第21章 遠征
第22章 押し入り
第23章 バンブル氏とある婦人の会話を記し、教区役人でも弱い点があることを述べる
第24章 ほとんど取るにたらぬ短い章ながら、物語の重要な鍵がかくれている
第25章 ふたたびフェイギン氏とその一味について
第26章 謎の人物が登場し、この物語にとって重要な多くのできごとがおきる
第27章 そっけなく取りのこした一人の婦人に関する、つぐないの気持ちをこめた続報

著者略歴

著:チャールズ・ディケンズ
チャールズ・ディケンズ・・・19世紀イギリスの文豪。貧しい人々の視点で大きな物語を描く。代表作に『二都物語』『クリスマス・キャロル』『大いなる遺産』など多数。
訳:山本 史郎
山本史郎・・・東京大学総合文化研究科名誉教授。昭和女子大学教授。著書に『名作英文学を読み直す』ほか、『トロイアの黒い船団』などのサトクリフ、『ホビットの冒険』などのトールキン作品の翻訳書多数。
訳:斎藤 兆史
斎藤兆史・・・東京大学教育学部教授。主な著書に『英語達人列伝』『教養の力 東大駒場で学ぶこと』他、翻訳書に『少年キム』『不思議なみずうみの島々』など多数。

ISBN:9784037441906
出版社:偕成社
判型:B6変
ページ数:426ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB