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絵で旅する ローマ帝国時代のガリア

古代の建築・文化・暮らし

著:ジェラール・クーロン
著:ジャン=クロード・ゴルヴァン
他訳:瀧本 みわ

紙版

内容紹介

カエサルが著した『ガリア戦記』 の舞台であるガリアは、今日のフランスやベルギーから、スイス、ドイツ、オランダの一部にまで及びます。
本書では、紀元前1世紀から5世紀頃までの、ローマ帝国時代におけるガリアの文化や建築、人々の暮らしを、 最新の研究に基づいた復元図と共に解説。章ごとに、円形闘技場や劇場の見世物、浴場での過ごし方、住居の様子、埋葬の習慣といった日常生活から、水道や街道網の整備、建築のための採石、土器や瓦、ワインの製造など高い水準を誇った技術まで、特徴的な文化をイラストと共に取り上げます。
都市全体の復元図も多数収録。パリやリヨン、ボルドー、ケルンなど、フランスを中心としたさまざまな都市の当時の様子が、緻密な鳥瞰図で蘇ります。
また、コラムでは古文献や旅行記、小説を抜粋。当時の人々の生の声を収録すると共に、後世の人々が古代ローマに思いを馳せる記述も紹介します。
ページをめくるたびに、ガリアの都市を駆け巡り、ローマ街道を往来し、公共浴場で寛ぎ、円形闘技場で繰り広げられる剣闘士の死闘に身を震わせる、時空間を超えた旅へと誘われることでしょう。

目次

編集前記/はじめに/第三版に向けて/ローマ時代のガリア/主要都市地図/都市と集落/市壁/フォルム/都市の住居/水道と都市における水/浴場/円形闘技場/戦車競技場/劇場と見世物/職人の世界/石切り場/<粘土の手工芸品:土器/農場/水車と製粉業者/ワインとブドウ畑凱旋門と記念門/街道、橋梁、水路/海港/神殿と聖域/死/用語集/日本語版参考文献/参考文献/索引/訳者あとがき

著者略歴

著:ジェラール・クーロン
ジェラール・クーロン Gérard Coulon
文化遺産主任学芸員。前トゥーレーヌ州立文化財・博物館課課長。エランス社で出版された著書に、『Les Gallo-Romains(ローマ期ガリアの人々)』、『Argentomagus(アルゲントマグス)』などがある(どちらも未邦訳)。
著:ジャン=クロード・ゴルヴァン
ジャン=クロード・ゴルヴァン Jean-Claude Golvin
フランス政府認定(DPLG)建築家。フランス国立科学研究センター(CNRS)の研究主任。カルナック神殿のフランス・エジプト共同研究所の所長を10年間務めた。著書に『鳥瞰図で見る古代都市の世界―歴史・建築・文化』(原書房)、『Voyage en Égypte ancienne(古代エジプトへの旅)』、『Voyage chez les empereurs romains(ローマ皇帝の宮殿への旅)』(2点とも未邦訳)などがある。

ISBN:9784837309130
出版社:マール社
判型:B5変
ページ数:208ページ
定価:2980円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD