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フィンランド国民をつくった教育読本

我らが祖国の書

著:ザカリアス・トペリウス
訳:藤井 かおり

紙版

内容紹介

2019年、日フィン国交樹立100周年!

フィンランド国民国家形成の礎を築いた伝説的名著の邦訳!
1875年の初版刊行以来、版を重ね、
1960年代には推定250万部をも刷られた、
「フィンランドで聖書の次によく読まれた本」と言われる書物。
「古き良き時代の牧歌的なフィンランド」を描いた記念碑的作品である。

目次

第1章 国土
……祖国とは何か、各地域の地形、風景、特色、主な産業など

第2章 民族
……各地方の人々の特性、暮らしぶり、民話、詩、言葉遊びなど

第3章 異教の神々と英雄たちの物語
……民族叙事詩『カレワラ』の解説と要約および抜粋

第4章 カトリック教時代のフィンランドの話
……石器時代から宗教改革前までの歴史

第5章 戦争時代のフィンランドの話
……宗教改革から大北方戦争までの歴史

第6章 近代のフィンランドの話
……大北方戦争以降の歴史、同時代の社会制度について

著者略歴

著:ザカリアス・トペリウス
Zacharias Topelius(1818—1898)
フィンランドの歴史家、童話作家、新聞編集者。
19世紀後半の知識人階級の中心人物の一人として
フィンランドの文化発展に深く携わり、大きな功績を遺した。
多数の著作があるが、特に童話作品はフィンランド以外でも
広く読まれ、「フィンランドのアンデルセン」とも称される。
日本でも戦前から紹介されていた。
「白樺と星」「教会のおんどり」
(『世界短篇文学全集10 北欧・東欧文学』所収、
桑木務 訳、集英社、1963年)、
『星のひとみ』
(万沢まき 訳、おのちよ 絵、アリス館、1992年)、
『木いちごの王さま』
(岸田衿子 文、山脇百合子 絵、サカリアス・トペリウス 原著、
集英社、2011年)などがある。


訳:藤井 かおり
Kaori Fujii.
2002年、京都大学大学院文学研究科修士課程
(人文学科 西洋史学専修)修了。
修士論文
「19世紀フィンランドにおける『国民意識』の形成をめぐって
─初等教育教材を中心に─」。
1999-2000年、ヘルシンキ大学留学
(関西日本・フィンランド協会 文化交流生)。
2002-2005年、在フィンランド日本大使館専門調査員。
業績に
「フィンランドの教育事情①−⑤」(『週間教育資料』No. 843-847、
日本教育新聞社、2004年4-5月。)、
「フィンランドの教育概観─学校制度とその特徴─」
(『フィンランドの理科教育─高度な学びと教員養成─』鈴木誠編著、
明石書店、2007年。)

ISBN:9784779126277
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:632ページ
定価:6200円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月04日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DTA