角川ソフィア文庫
男色大鑑
訳:富士 正晴
著:井原 西鶴
紙版
内容紹介
江戸時代、武家社会を中心に男どうしの恋は公然のふるまいとされていた。そのなかでも王道の組み合わせは、おじさんと美少年である。三角関係のもつれ、容色の衰えによる歌舞伎若衆の悲劇や役者の苦労話……男たちの恋物語を西鶴が浮世草子に活写。美貌を誇った少年たちの末路は、恋に殉じての切腹や、この世の無常をはかなんだ出家しかないのか。近世文学「異色」の最高傑作、初の文庫化。上方文化に精通した小説家の抄訳版。
目次
色はふたつの物あらそひ
此道に。いろはにほへと
垣の中は松楓柳は腰付
形見は二尺三寸
ほか