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星の文化史事典

増補新版

編著:出雲 晶子

紙版

内容紹介

天空への果てしない想像力

 天体観測は気象条件に大きく左右される。曇りや雨なら大好きな天体は厚い雲の彼方。たとえ晴れていても冬の朝晩は地域によってはかなり冷え込み、心置きなく星の瞬きを堪能することは難しい。自然相手ではなかなか希望どおりにはいかない。
 忍耐力がなくても、屋内でも天空を味わい、楽しむ方法はないのか。それが天文学である。学問としての「てんもんがく」ではなく、「てんぶんがく」とここでは読んでみたい。手の届かない星々に対して、私たち人類は伝承や文学のみならず、信仰や芸術作品など、さまざまな物語を世界中で紡ぎつづけてきた。
 ひとつの星や星座にも地域によってそれぞれの謂れがあり、何が大切にされているかが異なる。いわゆる88星座はあくまでも西洋の見方。日本のみならず、中国やインド、アラブ、スラヴ、アフリカ、オセアニア、南北アメリカなど、天空への思いは一様ではない。星や星座、月や太陽、流れ星や天の川に対して何を思い、どんな願いを託してきたのか。増補新版にあたり、見出しを大幅に増やし、2000項目以上を収録。図版多数掲載。テーマ別、地域別索引を付す。お気に入りの場所でとことん星の物語を堪能していただきたい。

著者略歴

編著:出雲 晶子
1962年生まれ。横浜こども科学館勤務を経て、現在はフリーで活動。著書は『小学館の図鑑NEO 星・星座』『あの星はなにに見える?』ほか。

ISBN:9784560097137
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:536ページ
定価:4400円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PGK