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回復まで(新装版)

著:メイ・サートン
訳:中村 輝子

紙版

内容紹介

66歳の1年間(1978-79)は、サートンにはつらい年だった。パートナーとの別離、小説『総決算の時』への悪意ある酷評、乳がんの手術、ふっきれない鬱状態。しかし、「惜しみなく与える」友人たちがいて、小さな命にみちた静謐な自然があり、読書と、そして愛読者たちの手紙に支えられて、彼女は「あるがままの自分」を受け入れることを学ぶ。そして孤独を深めながら、ゆっくりと回復していく。

『独り居の日記』『海辺の家』につづくこの3冊目の日記は、著者みずからが生前、邦訳を希望した一冊だ。

著者略歴

著:メイ・サートン
1912-1995。ベルギーに生まれる。4歳のとき父母とともにアメリカに亡命、マサチューセッツ州ケンブリッジで成人する。一時劇団を主宰するが、最初の詩集(1938)の出版以降、著述に専念。小説家・詩人・エッセイスト。日記、自伝的エッセイも多い。邦訳書『独り居の日記』(1991)『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』(1993)『今かくあれども』(1995)『夢見つつ深く植えよ』(1996)『猫の紳士の物語』(1996)『私は不死鳥を見た』(1998)『総決算のとき』(1998)『海辺の家』(1999)『一日一日が旅だから』(2001)『回復まで』(2002)『82歳の日記』(2004)『70歳の日記』(2016)『74歳の日記』(2019、いずれもみすず書房)。
訳:中村 輝子
北海道に生まれる。東京大学社会学科卒業後、1962年共同通信社入社。文化部記者、編集委員、論説委員を経て、98年退社。現在 立正大学客員教授、ジャーナリスト。著書『女たちの肖像』(1986), 編著『生の時・死の時』(1977)、訳書 ボニントン『現代の冒険』(共訳, 1987) シンプソン『死のクレバス』(1991) ヘッド『力の問題』(1993) ベル『人種主義の深い淵』(1995) ハーストン『騾馬とひと』(1997) ヘメンウェイ『ゾラ・ニール・ハーストン伝』(1997)サートン『回復まで』(2002)他。

ISBN:9784622088806
出版社:みすず書房
判型:4-6
ページ数:312ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DND