叢書・ウニベルシタス 1017
生そのものの政治学
新装版
二十一世紀の生物医学、権力、主体性
著:ニコラス・ローズ
著:檜垣 立哉
他訳:小倉 拓也
紙版
内容紹介
19世紀以来、国家は健康と衛生の名のもとに、人々の生死を管理する権力を手にしてきた。批判的学問や社会運動が問題視したこの優生学的思想はしかし、ゲノム学や生殖技術に基づくバイオ資本主義が発展した21世紀の現在、従来の批判には捉えきれない生の新しいかたちを出現させている。フーコー的問題を継承しつつも、病への希望となりうる現代の生政治のリアルな姿を描き出す、社会思想の画期作。
目次
日本語版への序文
謝 辞
序 章
第一章 二十一世紀における生政治
第二章 政治と生
第三章 現れつつある生のかたち?
第四章 遺伝学的リスク
第五章 生物学的市民
第六章 ゲノム医学の時代における人種
第七章 神経化学的自己
第八章 コントロールの生物学
あとがき ソーマ的倫理と生資本の精神
監訳者あとがき
文献一覧
人名索引
ISBN:9784588140532
。出版社:法政大学出版局
。判型:4-6
。ページ数:554ページ
。価格:5200円(本体)
。発行年月日:2019年11月
。発売日:2019年11月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD。