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憲法訴訟の十字路

実務と学知のあいだ

編:石川 健治
編:山本 龍彦
編:泉 徳治

紙版

内容紹介

〈違憲審査基準論か、三段階審査論か〉の、その先へ

わが国憲法学の中に存在している「アメリカ派」と「ドイツ派」の「溝」について考え、実務家や行政法学者をもまじえつつ、最高裁判例を読みとくにあたってのより適合的な憲法解釈の在り方を探るべく2年間にわたって行われた「審査基準論を問いなおす」研究会。その成果の一部として、本書では立法事実、立法裁量、比例原則、権限配分といった、わが国憲法訴訟のゆくえを占う重要テーマについて、理論と理論、および理論と実務との間での対話を試みつつ、ラディカルに問いなおします。

目次

立法事実論の再構成──事実認定論からみた違憲審査〔巽 智彦〕
立法裁量と司法審査──アメリカ憲法論の一視点から〔尾形 健〕
比例原則の意義と問題点――ドイツ流の比例原則を手がかりにして〔松本和彦〕
司法審査の様式としての「類推によるリーズニング」──アメリカ例外主義の一断面〔青井未帆〕
最高裁のなかの〈アメリカ〉──憲法的二次ルールとしての権限配分〔山本龍彦〕
立憲主義の四つのモデル──A double standard in practice〔遠藤比呂通〕
ドグマーティクと反ドグマーティクのあいだ〔石川健治〕
最高裁の「総合的衡量による合理性判断の枠組み」の問題点〔泉 徳治〕
【座談会】「十字路」の風景──最高裁のなかのドイツとアメリカ〔石川健治・山本龍彦・泉徳治〕

著者略歴

編:石川 健治
東京大学大学院法学政治学研究科教授(2019年10月現在)
編:山本 龍彦
慶應義塾大学大学院法務研究科教授(2019年10月現在)
編:泉 徳治
元最高裁判所判事(2022年7月現在)

ISBN:9784335357824
出版社:弘文堂
判型:A5
ページ数:460ページ
定価:5600円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:LNAA