岩波ジュニア新書 907
俳句を楽しむ
著:佐藤 郁良
内容紹介
愛媛県松山市で毎夏,開催される俳句甲子園を機に俳句の魅力にはまり,以来,開成中学・高校俳句部の生徒達と句作に励み,ついには俳人となった著者.本書では,句を鑑賞するイロハに始まり,吟行や句会の進め方まで,季語や文法の説明を挟みながらていねいに解説.十七音の世界がもつ味わい,さらにはつくる楽しさを伝える一冊.
目次
はじめに――十七音の世界
第1章 俳句甲子園からはじまった!
1 松山から俳句がやって来た
2 負けたままでは終われない
3 挑戦は続く
4 俳句が自信になる
5 俳句部の四季
6 一歩を踏み出す
【コラム】俳人って何?
第2章 俳句を鑑賞する
1 風景を再現する
2 切字の使い方を理解する
(1)「や」は文字通りそこで切れる/(2)「かな」「けり」は感動を表す
3 さまざまな取り合わせ
4 俳句における写生
5 表現技巧に注目する
(1)比喩を用いた句/(2)固有名詞を用いた句/(3)数詞を用いた句/(4)リフレインを用いた句/(5)オノマトペを用いた句
6 破調・句またがり
7 音韻を意識する
【コラム】季語のはたらき
第3章 季語の世界
1 歳時記の季節感
2 さまざまな季語
(1)時候の季語/(2)天文の季語/(3)地理の季語/(4)生活の季語/(5)行事の季語/(6)動物の季語/(7)植物の季語
3 季語の本意
【コラム】無季俳句について
第4章 実作への一歩
1 素材を探す
2 取り合わせに挑戦する
3 「や」を用いない取り合わせ
4 情報を絞る・述べすぎない
5 表現技巧を使ってみる
6 俳句のさまざまな作り方
7 誰かに見てもらう
第5章 俳句を楽しむ
1 句会を楽しむ
2 吟行を楽しむ
3 季語を体感する
4 自分を磨く
付録① 本格的に俳句を学びたい人のために
付録② 清記用紙・選句用紙
あとがき――俳句とともに生きる