岩波現代文庫 文芸313
惜櫟荘の四季
著:佐伯 泰英
紙版
内容紹介
岩波茂雄の別荘だった惜櫟荘の番人となって十余年.修復はなったものの,温泉の替掘,庭の手入れ,台風の襲来,ハチの大量発生など苦労の絶えない中,文庫書下ろし歴史小説を書く毎日が続く.その合間に家族で出かける海外旅行では,現地の人々との交流を楽しむ.海外旅行のスナップなど著者の写真も多数収録.
目次
作家の原稿
旅の仕度
インドの真理(上)
インドの真理(下)
写真家二川幸夫のこと
贅沢な午睡
東京オリンピック一九六四(上)
東京オリンピック一九六四(下)
スリランカ旅行(上)
スリランカ旅行(下)
数寄屋と作庭
五十八めぐり
蜂と蠅 夢にて候
「謎の絵」のこと
テロ後のパリ
石畳雑記
英雄の死
鶴岡での講演
イリノイからの手紙
七十五年前の惜櫟荘
越南再訪
気分転換の「船旅」
ナポリを見て死ね――南伊紀行(一)
シチリア人の魂は山にあり――南伊紀行(二)
シチリア追憶,感傷旅行――南伊紀行(三)
カセンとお練り
文庫の時代は終わったのか
さくら違い
あとがき