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星くずクライミング

著:樫崎 茜
絵:杉山 巧

紙版

内容紹介

ふたりでなら 見えない壁だって 登り切れる

 中学1年生のあかりは、小学4年生でスポーツクライミングに出会って以来、毎日のように練習を重ねてきたが、年明けの大会で、スランプにおちいってしまう。スポーツクライミングをやめてしまおうか、とまで考えていたあかりだったが、ひょんなことから、目の不自由な人たちのスポーツクライミング、パラクライミングと出会う。
 ナビゲーターとクライマーが2人1組となり、ウォールをのぼっていくパラクライミング。目の不自由な人が本当に壁を登れるのか、と半信半疑な気もちだったあかりは、実際に壁をのぼっていくクライマーの姿を目にし、感動を覚える。
 ナビゲーター役として体験イベントに参加したあかりが、ペアを組むことになったのは、同い年の昴というクライマーだった。態度も口も悪い昴のことを、はじめは嫌っていたあかりだったが……

2020年にむけて読者の関心の高まる「パラスポーツ」をテーマにした創作児童文学。主人公・あかりとパラクライマー・昴の物語を通して、「視覚障害やパラスポーツへの理解」をうながす、ほかにはない児童文学です。

著者略歴

著:樫崎 茜
1980年長野県生まれ。2006年講談社児童文学新人賞佳作を受賞。デビュー作『ボクシング・デイ』(講談社)で、第18回椋鳩十児童文学賞、『満月のさじかげん』(講談社)で、日本児童文学者協会新人賞を受賞。その他の作品に、『ぼくたちの骨』『声をきかせて』(以上 講談社)、『ヴンダーカンマー ここは魅惑の博物館』(理論社)など。
絵:杉山 巧
1983年静岡県生まれ。イラストレーター。装画を手がけた作品に『蜜蜂と遠雷』(恩田陸/幻冬舎)、『帰れない山』(パオロ・コニェッティ、関口英子・訳/新潮社)、『ちいさな国で』(ガエル・ファイユ、加藤かおり・訳/早川書房)などがある。

ISBN:9784774330273
出版社:くもん出版
判型:4-6
ページ数:264ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ