令和の旗
「万葉集」誕生ものがたり
著:しのざき こういち
紙版
内容紹介
万葉集こそ、わが墓標なり!
令和の原典、「万葉集」づくりに命をかけた大伴家持。奈良時代、国の乱れを言葉の力で正そうとした男の、波乱の人生の物語。
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国の政治の方向をただすため、あらゆる身分の国民の歌をあつめて「万の言の葉」をつくりたい。
そんな父の遺志を継いではじまった若き大伴家持の旅は、波乱に満ちたものとなる。
悲劇的な最期をとげながらも、国のために一生を「万葉集」づくりにささげた男の情熱あふれる人生とは……!?
いまもなお人々を魅了する万の言の葉、「万葉集」に託された想いを描いた中学・高校生向け歴史ロマン小説。
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目次
1 苦難のスタートだなんて/2 原万葉集に大神が降りたぞ!/3 和歌で雨を降らせろなんて/4 世の中って、こんなもんか―家持、世の中の現実を知る/5 万葉集の大神をおそれよ!/6 謀反人にされるなんて/7 神仏と誓約をした/8 世の中がひっくりかえり、柿本人麻呂の第二和歌集が出てきた!/9 さあ、決戦。日本のジャンヌ・ダルクもあらわれた!/10 元号が「天平寳字」から「天平神護」に変わった/11 天皇が万葉集の完成に協力した/12 ついに、万葉集が完成!/13 怨霊が活躍する時代に/14 家持、ついに倒れる!/15 万葉集は国の書となるか?