現象学的人間学(新装版)
講演と論文 1
著:ルートウィヒ・ビンスワンガー
他訳:荻野 恒一
他訳:宮本 忠雄
紙版
内容紹介
ルートウィヒ・ビンスワンガーは20世紀の精神医学に《現存在分析》という新しい道を切りひらき、1966年、85歳の生涯を終えるまで、つねに前衛的な研究活動をつづけてきた。本書は、その代表的な講演と論文をまとめたもので、フッサールの現象学を精神医学のなかに方法としてとり入れ、人間存在の根本構造への探究をテーマとして、広い人文的教養に裏づけされた明晰な思考を展開している。1922年より20数年にわたるそれぞれの講演・論文は、その時点における精神医学界の動向を背景としつつ、時代を超えて生きつづける新しい知見の提出となっている。
「わたくしは人間だ、だからわたくしには人間に関するいかなることも、よそごとには思えないのだ」といったローマ人テレンティウスのことばは、またビンスワンガーのものでもある。いつも病者とともに思考し、それを生きた一精神科医の不滅の光はそこに根ざしている。
目次
まえがき
現象学について
生命機能と内的生活史
夢と実存
ヘラクレイトスの人間理解
精神療法について
人間学の光に照らして見たフロイトの人間理解
精神医学における現存在分析的研究方向
解説
ISBN:9784622088721
。出版社:みすず書房
。判型:A5
。ページ数:320ページ
。定価:6000円(本体)
。発行年月日:2019年10月
。発売日:2019年11月05日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ。